朗読劇『さらば黒き武士』が10月24日(土)大阪にて開幕した。本作は岡本さとるの原作をもとに岡本自身が上演台本を執筆し、藤間勘十郎(宗家藤間流 八世宗家)が演出を手がける意欲作。戦国時代に織田信長の武士となったアフリカ人・弥助と彼を取り巻く人間模様を朗読と生演奏で紡いでいく。
朝ドラ「エール」出演で話題の北村有起哉が織田信長ほか初の2役を演じ、宝塚歌劇団退団後に初の女性役となった如月蓮、そして演出家デビューを発表した山本一慶の3人が和楽器の生演奏とコラボレーション。藤間勘十郎の演出で心に響く作品となっている。
![](https://universal-press.jp/wp-content/uploads/2020/10/03e9e84125ecc703bc990aec15250156.jpg)
舞台は北村有起哉、如月蓮、山本一慶の3人で展開、力強い声と和楽器が混ざりあい時に激しく、時に切なくビシビシと身体に響き渡ってくる。北村は織田信長と弥助、正反対の2役に挑戦、さすがの安定感を見せつけた。自身初という2役の演じ分けはぜひ劇場で確認して欲しい。
![](https://universal-press.jp/wp-content/uploads/2020/10/b482482e1967adeea25b781a45fd3362.jpg)
宝塚歌劇団退団後、初の女性役として注目の如月蓮。戦乱の世を生きぬいてきた魂の叫びを声に乗せ、外国人でありながらくノ一となった村雨(むらさめ)と読み人を凛々しく演じてみせた。
![](https://universal-press.jp/wp-content/uploads/2020/10/2aa9be7efe725412bdc9dee9857535a0.jpg)
そして森蘭丸役の山本は、信長と弥助の人生を朗々と語っていく。彼は信長の近習として広く知られているが、弥助の存在により繊細で人間らしさを増していて新しい。それぞれが新たな挑戦と位置付ける朗読劇『さらば黒き武士』。東京公演は2020年10月31日(土)浅草公会堂にて上演される。
![](https://universal-press.jp/wp-content/uploads/2020/10/bd3aa9000049bb60951044b1c1bf84cf.jpg)
![](https://universal-press.jp/wp-content/uploads/2020/10/b1f1e22adfc63835668e2478eae5c5cf.jpg)
令和2年度(第75回)文化庁芸術祭参加公演
朗読劇「さらば黒き武士」
原作(光文社刊)・上演台本:岡本さとる
演出:藤間勘十郎
【出演】
森蘭丸:山本一慶、くノ一村雨・読み人:如月蓮、織田信長・弥助:北村有起哉
鳴物/望月実加子
【公演日程】
東京公演/2020年10月31日(土)12時30分開演 浅草公会堂
※上演時間:1時間20分(休憩なし)
【チケット】
9,500円(全席指定・税込)
企画・製作:アーティストジャパン
詳しくは、アーティストジャパン公式サイトまで:https://artistjapan.co.jp/