2025年2月3日(月)~2月9日(日)に南青山song & supper BAROOMにて上演される朗読劇「ピーター・パンとウェンディ」の公開稽古が1月15日(水)実施され、出演者の由薫、菜々香、演出を担当した小見山佳典が登壇した。
本公演は朗読×音楽の力を最大に生かしたシンプルな演出と耳馴染みのある音楽、そして演じる役者は2名のみ。円形ステージならではの臨場感、非日常を感じる空間で『ピーター・パン』の世界に没入することができる。
演出を担当した小見山佳典より
ピーターパンの物語をソング&ストーリーテリングと題しまして、皆さんもよくご存じの通り、大人になりたくないピーターパンがネバーランドで悪いフック船長やっつけるというお話です。ただ、今回のピーターパンとウェンディは、こんなお話だったっけと思われるかもしれません。原作をもとに着色をして、ピーターパンの冒険を描いているんですけど、同時にタイトルにもあるように、ピーターパンとウェンディたち、これは原作者バリーさんも書いてるんですが、そこの部分をより際立たせて演じようというのが今回の意図です。そんなピーターパンとウェンディをぜひ皆さんに楽しんでいただければなと思っています。
役どころについて
菜々香(ウェンディ役):ウェンディは知っている方も多いと思いますけど、自由で永遠に子供のピーターパンに憧れている普通の女の子で、ピーターパンと出会って冒険をして、その中で私はすごく彼女が母性があふれる一人の女の子だなって感じました。今回はウェンディの子供の頃と大人になってからのウェンディを演じさせていただいて、そこにすごく重要なテーマがあると思っていまして、ピーターパンが永遠に子供であることについて大人になったウェンディが語ってくれるっていうのがすごく素敵だなと思い、ウェンディという部分をより深く演じられるのがすごい楽しみです。
由薫(ピーターパン役):ピーターパンはディズニーランドとかでもすごく人気のアトラクションだったりもして、すごく知ったつもりになっていたのですが、脚本を読んだりとか、いろいろな作品を読んだりして、ピーターパンに関して私のイメージの中のピーターパンは自由な場所に連れていってくれる完璧な存在っていうイメージだったのですが、セリフとかを見てみるとすごいわがままだったりとか、自分勝手だったり、すぐ物事を忘れちゃうダメな部分も描かれていて、そんなピーターパンがたくさんの人の心を惹きつけるっていうのは、それだけの魅力が詰まっている役なんだと思いました。劇場でピーターパンの自由な部分を感じてもらって、心の中にあった自分の子供心だったり、自由を求める心を思い出させてくれるような音楽朗読劇になっていると思います。
稽古を進めて、お相手の印象は?
菜々香(ウェンディ役):由薫さんとは今回初めてお会いしたのですが、初めはすごく私より年下なのにすごく落ち着いていて、周りを観察されてる方だなっていう印象でした。お話しをしていくうちにちょっとあどけなさもあり、ピーターパンな感じもあって、お話しをしていくうちに距離が縮まった感じがしました。
由薫(ピーターパン役):菜々香さんは今回初めましてなのですが、お写真とか拝見させてもらい、すごく舞台に多く立たれている方だと聞いて、すごく緊張しながらのスタートだったのですが、可憐さと大人っぽい母性のようなところが同居してる方だと思って、あと私が普段ミュージシャンをしているので、人の声をよく聞くのですが、菜々香さんの声は地声だと低めで落ち着いていて、歌うとすごい高かったりと声の幅が広くて凛とした声をしていて、皆さんに注目して聞いてほしいなって思っています。あと私は今回初経験なので、すごく勉強をたくさんさせてもらっています。
今回の公演を皮切りに、今年どんな1年にしていきたいですか?
菜々香(ウェンディ役):実は朗読劇っていうものは初めてなので、普通のミュージカルとは違うお仕事をさせていただいて、すごく勉強になる部分もあり、こういう仕事がしたいっていうのが今回の舞台で芽生えた部分もありました。今後も出会う仕事を全力で頑張り、新たな仕事をどんどん頑張っていきたいです。あと健康には気をつけたいです。
由薫(ピーターパン役):私は1年の始まりがこの朗読劇の稽古から始まって、初挑戦の事から1年が始まっているので、今年はいろいろなことに挑戦していきたいです。あとこの朗読劇をすることによって、ミュージシャンとしての部分も刺激されている実感がすごくあるので、音楽活動の方もいっぱいライブとかして豊かな一年にしたいなと思っています。
最後に意気込みをお願いします。
小見山佳典(演出):このステージは音楽朗読劇という範疇かもしれないんですけども、お歌が多く楽曲も多くて、僕が前にした星の王子様や銀河鉄道の夜も朗読劇なんだけど、楽曲がたくさんあってお客さんがお帰りになるとき、これ朗読劇だったんだって満足して帰っていただけたかなと思っていて、今回はそれにもまして、楽曲がたくさんあるんです。だから二人はすごく頑張っていただいてるんだけど、お歌を楽しんでいただければいいなと思っています。さっきピーターパンの話、ウェンディの話がありましたが、それぞれの人生が続いていくっていうお話になっているので、楽しいお話なんだけども、ちょっとした悲しみとか切なさが感じてもらえたらなと思って。今二人と一緒にお稽古しています。
菜々香(ウェンディ役):すごく有名なピーターパンという作品ですが、もう一度この作品を深掘りする機会にもなると思いますし、音楽朗読劇ということで本当に楽曲も素敵なので、来ていただいた皆さんの中にあるピーターパンの心を呼び起こしてもらえるような作品に由薫さんと2人でしたいなと思ってますので、ネバーランドに冒険して遊びに来てください。
由薫(ピーターパン役):普段ミュージシャンをしているので、このような形で参加させてもらうのは初めてで、音楽朗読劇ってどんなものなんだろうってイメージした時に、絵本の読み聞かせをするみたいな感じになるのかなと思っていました。稽古を重ねていくうちに立体的なものなんだなって気づいてきて、ただ文章を読み上げるだけじゃなくて、その背景はもちろん、ちょっとした動きだったりとか、この劇場がすごくお客さんと距離が近いので、お客さんがただ見てるだけというよりは会場全体で脚本は決まっているけど、きっと毎回違う発見があったりとか、みんなを巻き込んだ立体的なものになるような気がしています。自分なりにAチーム、Bチーム、Cチームとありますが、私は菜々香さんと一緒に自分らしさも加えつつ、すごく楽しんでやりたいなと思っています。
Song Storytelling in BAROOM「ピーター・パンとウェンディ」
会場:song & supper BAROOM
出演者(ピーター・パン×ウェンディ)
Aチーム:田中真琴×紫吹淳
Bチーム:由薫×菜々香
Cチーム:谷口あかり×銀粉蝶
演出:小見山佳典
脚本:樋口ミユ
音楽:澁江夏奈
歌唱指導協力:五東由衣
伴奏:松山祥子
ヘアメイク:松元未絵・宮﨑智子
主催:株式会社フェイス
制作協力:株式会社アミューズ
協賛:森川健康堂株式会社
公演日:2025年2月3日(月)~2月9日(日)※全12公演