映画『プレイヤーズ・トーク』の公開記念舞台挨拶が2022年12月24日(土)、渋谷ユーロスペースにて開催され、監督・主演の森岡龍、出演の豊原功補、足立理が登壇した。
本作は映画業界人が集うバーを舞台にした業界風刺オムニバス映画。セクハラ、パワハラ、ワークショップ、コンプライアンス、コロナ・・・近年業界をざわつかせるテーマを皮切りにした会話劇が展開される。監督の主演を森岡龍が務め、プロデューサー役に豊原功補が、舞台となるバーのバーテンダーに足立梨が扮した。
森岡は「共同監督の半田健さんから『コーヒー&シガレッツ』のような、ワンシチュエーションものを、という企画を振って頂いたんです。せっかくなら一番よく知る業界のことを生々しく映画化出来たら、と思いました」と制作意図について説明。
豊原が演じたのは森岡演じる映画監督と企画を進めるが、コンプライアンスの壁に阻まれる映画プロデューサー。台本を読んだ時の感想を問われると「普段だな」と思ったと振り返る。「よく行くバーで話しているような、本当に生々しいなという内容でした。ただ、森岡監督の持ち味なのか、ストレートにカメラ目線で言いたいことを言っても、トゲが刺さらず人間性が丸く包んでる映画だと思いました」と続ける。バーテンダーを演じた足立も「豊原さんとは10年ぶりの共演で、森岡監督とは中学と高校の同級生。一緒に仕事ができて嬉しかったです」と喜びを語る。
さらに「実際に僕と豊原さん、足立の3人で飲んでいた時の話がヒントになった話もあるんです」と森岡が明かすと「ほとんど僕の脚本のようなものです」と豊原が返し、会場からは笑いの声が上がった。
最後には森岡が「コンプライアンスはもちろんしっかりした方が良いと思います。しかし、そのコンプライアンスがしっかりした状態を見せることが主目的になってしまっている、本末転倒のような状況には少し違和感があります。大事なことなんですが、今がいろいろなことの過渡期なんでしょうね」と改めて作品に込めたメッセージを述べた。
豊原もコロナ禍の映画制作について描かれた劇中のエピソードに触れ「実際にかなり厳しい状況に追いやられた俳優も多い」と明かし「最近は状況が少し回復してきた、と思いながらもやっぱり悪いニュースも多いので。今日ぐらいは良いクリスマスで、良い新年を迎えたいですね」と結んだ。映画『プレイヤーズ・トーク』は渋谷ユーロスペースにて公開中。
映画『プレイヤーズ・トーク』
出演:森岡龍 前野朋哉 西野入流佳 美馬アンナ 中上サツキ 松木エレナ フジエタクマ 足立理 芋生悠 豊原功補
企画:半田健
脚本・監督:半田健・森岡龍
協力:マイターン・エンターテイメント/麻布リース/SONHOUSE/スタイルキューブ/Loco/バックアップ
助成:AFF
配給・宣伝:マイターン・エンターテイメント
宣伝協力:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
制作:オフィスアッシュ
製作:オフィスアッシュ
©「プレイヤーズ・トーク」製作委員会
映画『プレイヤーズ・トーク』渋谷ユーロスペースにて公開中