オフ・ブロードウェイ ミュージカル『キッド・ヴィクトリー』が今年の12月にオンライン型演劇場・浅草九劇で和田庵、坂口湧久のダブル主演で上演されることがわかった。
2019年に加藤清史郎主演で上演された『キッド・ヴィクトリー』。キャストの一部をオーディションにより決定。前回公演を演出した奥山寛を迎え、全役ダブルキャストで、新たに蘇った。
主演は、若手俳優の和田庵(わだ・いおり)と坂口湧久(さかぐち・わく)。和田庵は今回初舞台だが、石井裕也監督の映画『茜色に焼かれる』で尾野真千子の息子役を繊細に演じ、高評価を受けた。行方不明となっていた少年という難しい役どころに挑む。坂口湧久は、幼少期からミュージカルに多数出演し、前回公演はアンドリュー役で出演、今回は主役のルーカスに挑戦する。
浅草九劇は、昨年6月にオンライン型演劇場にリニューアルし、舞台やライブ、その他イベントなどを配信。芸能の聖地・浅草に開業し間もなく5年目を迎える。オンライン型演劇場・浅草九劇は、開業以来、”人を育む劇場”というコンセプトを体現すべく、才能溢れるアーティストやクリエイターを迎えてきた。本格的なミュージカルを小劇場の距離感で楽しめる企画の第一弾として、オフ・ブロードウェイ ミュージカル『キッド・ヴィクトリー』を上演することになった。
和田庵コメント
ルーカス役を演じます、和田庵です。もともと舞台をやりたいという想いがあったので、今回『キッド・ヴィクトリー』に挑戦出来ること、今とても嬉しい気持ちで一杯です。僕が演じる主人公ルーカスは1年間行方不明になったがその時の出来事や記憶に苦しみながら、どのように日常を取り戻すのか、あるいは取り戻すことが出来ないのか、という難しい役です。これから稽古に入るにあたり、これまでのドラマや映画の経験や現場感覚などを信じて、ダブル主演の坂口湧久さんをはじめチームの皆さんと共に最高の作品を創りたいと思います。
坂口湧久コメント
ルーカス役の坂口湧久です。2019 年の日本初演ではアンドリュー役を演じましたが、再演でまたこの作品に携われることを本当に光栄に思います。初演で大切に創り上げてくれた清史郎(加藤清史郎さん)ルーカスを引き継ぎつつ、自分なりのルーカスを演じられたらと思います。今回は完全ダブルキャストということで、チームごとに全く違う『キッド・ヴィクトリー』ができあがると思うと今からわくわくします。両チームで助け合い、高め合っていけたら嬉しいです。心強いキャスト・スタッフの皆様と改めてこの作品と向かい合い、素敵な作品になるよう全力を尽くします。
オフ・ブロードウェイ ミュージカル『キッド・ヴィクトリー』
作詞・脚本:グレッグ・ピアース
作曲・脚本:ジョン・カンダ―(代表作『シカゴ』『キャバレー』『蜘蛛女のキス』)
演出:奥山寛
出演:和田庵、坂口湧久
森田浩平、ひのあらた、木村花代、伊嬉淑、上野聖太、港幸樹、塚本直、吉沢梨絵、遠藤瑠美子、真記子、丹宗立峰、小林タカ鹿、田中なずな、井上花菜、小原汰武、岡施孜(全役ダブルキャスト)
公演日:2021年12月15日(水)~26日(日)
場所:浅草九劇
チケット発売:10月中旬より一般販売開始