チョーキューメイ 麗「泣けないってゴネました」映画『Retake リテイク』初日舞台挨拶

4人組バンド・チョーキューメイのボーカル 麗が主演を務める青春映画『Retake リテイク』の公開初日舞台挨拶が1月18日(土)新宿K’s cinemaで開催され、出演者の麗、タカノアレイナ、大原奈子、千葉龍青、監督の中野晃太が登壇した。

映画『Retake リテイク』公開初日舞台挨拶/写真左より中野監督、タカノアレイナ、麗(チョーキューメイ)、大原奈子、千葉龍青

本作は高校最後の夏、手探りで映画をつくる高校生たちのかけがえのない、しかし限りある時間を虚実を横断する唯一無二の手法で切り取った青春映画。そのユニークな手法と作家性が評価され、PFFアワード2023ではグランプリに輝いたほか、北米最大の日本映画祭「ジャパンカッツ」にて大林賞、第24回ハンブルク日本映画祭では最優秀独立作品審査員賞を受賞した。

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映画の公開を迎えて

中野晃太監督

中野監督:この作品の企画が始まって、もうすぐ5年です。その時はもう完全に自主映画で本当に撮影規模も劇中と変わらないような感じだったので、本当にここまで来れると思ってなかったです。やっぱり映画館で見ていただきたい作品だったので、ここまで来れて感無量です。



ワークショップから企画がスタートした経緯をお願いします

中野監督:僕が映像作りを教えるワークショップや授業を10年以上やってきて、その時に麗が映像表現っていう高校の授業で参加していて、最後になんかすごい大作を本気で作り始めて、卒業後も見守りというか様子を見ていたんです。当時から麗はもう歌い手としても注目されていて、映画作りに対しても本気で向き合いアグレッシブに作っていたので、ちょっと自分もやらなきゃなと触発されました。その麗たちが映画作りをしている姿自体が映画だなって企画に繋がっていったという感じです。



声をかけられ脚本を読んだ印象は?

麗:脚本を読んで湖に入るシーンが自分ではないんですけど、想像するともう怖くて、自分じゃなくて良かったなと真っ先に思いました。もう一つ学校に忍び込むシーンが、実際にやりそうでやらないじゃないですか!それがこれ逆に映画で学校に忍ぶことを自分がやるんだとワクワクしましたね。


中野監督:やりそうだって!


麗:やりそうでやらないですよ(笑)

麗さんをそのまま当て書きした感じですか?

中野監督:そうですね。そのままもう出てくれれば登場人物になる状態というか、そのまま出てほしいなというのがあったので、口調とかも含めて当て書きというか、基本の人物像も麗をそのまま踏襲させていただいたという感じです。

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等身大ということですが、どうですか?

麗:まあ、基本的には同じなんですけど、違う点があるとしたら「編集できない」って揉めているシーンがあって台本では泣く予定だったんですけど、自分はそこ泣かなくて、どちらかというと逆に強く出てしまうのかもしれないです。「出来ないって言ってんじゃん」みたいな。そこはちょっと違うかなと「泣けない」ってゴネました。ベンチの上に立って「泣けない」って言ったらスタッフの方に「なんか図が高いですね」って言われて。ベンチの上に立っているからだと思い、ベンチから下りてもう1回「泣けないです」って言いました(笑)



タカノアレイナ

タカノアレイナ:確かに撮影中に中野監督がなぜそうしたいのかみたいなことが多々あって、国会みたいに「その根拠は何なんですか」「どうしてそうなるの」みたいなことを皆で言って。ヤジが始まりましたね。



それについてどうですか?

中野監督:僕が監督やるとそうなっちゃうんですけど、みんなお芝居しているのですが、基本的にはこのままの関係性みたいなことも含めて画面に映したいなっていうのがあったので自分的にはそれで良かったです。



麗さんは楽曲の作り手として『Retake リテイク』を通して創作意欲に刺激を受けたりとかしましたか?

麗:今また見返すと漠然と映画を自分も作りたいなっていうのは思いましたね。高校生の時に「また、夏になる」って曲を当時のバンドメンバーと作って、今はチョーキューメイっていうバンドで『Retake リテイク』の話が来た時に、そういえば「また、夏になる」という曲が自分の中にあって、この曲を中野監督に提出したら、すごく合っていると。じゃあチョーキューメイでもこの曲を取りかかってみますってなりましたね。



中野監督:曲が何回もリフレインするような構成で歌詞の内容も含めて、この映画のためにあるような曲だなと思いました。映画の全体としても繰り返し使わせてもらって、チョーキューメイのキーボードれんぴくんが映画の底に流れるものとしてBGMを作ってくれたら最高だなとお願いしました。

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最後に

麗:『Retake リテイク』はここから2週間上映が続きますが、その映画の主題歌、チョーキューメイっていうバンドで活動していて、ライブも3月4月にかけてツアーをしたりするのでぜひ遊びに来てください。この映画を見て自分がどう思ったかを大切にしてほしいなと思いました。



中野監督:劇中に出てくるような青春時代を送っている方も、映画作りに限らず、いろんな人と一緒にものづくりした人だったりに何か響くものがあればいいなと思います。チョーキューメイのファンの方に観てもらいたいなと思っております。

大原奈子
千葉龍青




映画『Retake リテイク』

出演:麗(チョーキューメイ) 武藤優汰 タカノ アレイナ 大原奈子 千葉龍青

監督・脚本・撮影・編集:中野晃太

音楽:れんぴ(チョーキューメイ)

主題歌:チョーキューメイ「また、夏になる」

配給:ミカタ・エンタテインメント

宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト

©湘南市民メディアネットワーク

2025年1月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国公開中

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