若手クリエイターの登竜門MOOSIC LAB[JOINT]2020-2021でグランプリ&最優秀女優賞(小野莉奈)をW受賞した映画『POP!』の初日舞台挨拶が12月17日(金)東京・新宿武蔵野館で開催され、小野莉奈、野村麻純、成瀬美希、小村昌士監督が登壇した。
チャリティー番組でオフィシャルサポーターをつとめる柏倉リン(小野莉奈)が、実⽣活では上⼿くいかないことが多く、徐々に社会の不寛容さに苛⽴ち始める。やがて⼆⼗歳という⼈⽣の節⽬を迎え…。本作は監督の小村昌士が世界の不寛容にもがく少女の姿をシニカルなユーモアとともに描き出した。
本作は主演の小野を当て書きして作られた作品で去年の夏に撮影が行われた。監督の小村は「MOOSIC LABに出品した作品でプロデュサーに声をかけられたのがきっかけで、小野さんにお会いしました。撮影時19歳の設定はそのままで、小野さん自身が持つオリジナリティのある魅力が滲み出るようなキャラクターになればいいな」と制作の秘話を語る。そんな小野は脚本を読み「正直、わかんないなぁ~って」感じたそう。「リンちゃんって役が1回台本読んだだけではわからなく、これ私演じられるのかなと感じました」と振り返る。続けて「自身が役を演じる時はひとりで作り上げていくことが多いのですが、今回は監督の小村さんと一緒にリンちゃんを作り上げた」と役作りのエピソードを披露。また「大人に対し自分の本心を出さないところは似ている」と自身と比較する場面も。
ハート型のかつらなど衣装については「ちょっと重かったですね。形も崩れちゃったり。靴もヒールが高かったので歩きながら『ゴキッ』ってなりました。観ている人はわからないのですが、手袋もベビーパウダーで滑らせていました」と苦労話も。最後に「リンちゃんを演じていて楽しかったし、私を成長させていただいた作品になりました。みんなで作り上げているという感じが最高に楽しくて『映画ってやっぱいいなぁ』と思いました」と語り、舞台挨拶を終えた。映画『POP!』は、新宿武蔵野館ほか全国で公開中。
映画『POP!』
出演:小野莉奈 三河悠冴 小林且弥 野村麻純 菊田倫行 木口健太 成瀬美希・中川晴樹
監督・脚本・編集:小村昌士
音楽:Aru-2
製作:FLaMme
制作:2G FILM / YAMATON PRODUCTION
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
©2G FILM
映画『POP!』2021年12月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開中