萩原みのり主演 “考察型”恐怖体験ホラー映画『N号棟』出演キャスト登壇の完成披露試写会が4月12日(火)東京・新宿ピカデリーで開催され、萩原みのり、山谷花純、筒井真理子、後藤庸介監督が登壇した。
本作は2000年、岐阜県富加町にて起きた幽霊団地事件を基に、「世にも奇妙な物語」を数多く演出およびプロデュースした奇才・後藤庸介監督による解釈で、実際の事件を超える未知の“考察型”恐怖体験ホラーとして公開される。
完成披露試写会は萩原の「大変な現場で、とにかく命を捧げたような、全体力を捧げて撮影した作品です。無事完成したこと、お客様に観ていただける日が来たことを本当に嬉しく思っています」との挨拶でスタート。観客へのお披露目を迎え萩原は「ホっとしました。死恐怖症を抱えた女の子の役だったのですが、生き続けること終わらないことへの怖さ、ホントこの現場終わらないのかと思ったくらい」と振り返り「毎日同じ廃団地に通って撮影をして終わらない感覚で」と心境を語った。
実際に映画を鑑賞し萩原は「いつの間に撮ってたんですか?みたいなめちゃくちゃかっこいいドローンカットとかありました。何か一生観てられるってぐらいかっこいい。実際東京とかの高層マンションだったりとか高いビルでいっぱい四角が並んでるのを見ると怖いなって感じる人間なんですけど、かっこいいって初めて思って。ちょっと後半に関しては自分の記憶がないシーンがいくつかあって、顔色の様子がおかしいんですよね(笑)。リアルに萩原みのりのHPが0に近づいていったのがカメラに映っていて」と過酷な撮影現場だったと吐露。
山谷は「みのりちゃんとは同い年なんですけど、この作品を背負って最前線で立ち向かってくれた。その勇姿がこの作品には刻まれてると思う。観た人はみのりちゃんに拍手を送りたくなる」と萩原の頑張りに触れ、筒井には「筒井さんが(画面に)入ってきた瞬間に空気が変わる」と大先輩の存在感を語った。続けて撮影中のエピソードを語り「私と倉悠貴くんが撮影の待機をしていて、団地のドアを開けたら人が立っているように見えて・・・でも倉くんには見えず、私にしか見えてないんですけど、倉くん私を押して逃げたんですよ」と共演者への苦情が飛び出す。
萩原は「最初に脚本を読んで、初めて監督にお会いしたときになんて明るい方なんだとビックリしました。この監督からこの作品が生まれたとは思えない。現場でもこの明るさでずっと笑ってるんですけど、私が追いつめられるほど、筒井さんが怖い事言えば言うほど、すごい嬉しそうにするんです」と監督とのエピソードを語る。
最後に萩原は「今まで見たことのないホラー映画だと思います。めちゃくちゃホラーなんですけど、怖いだけじゃない、何か迫ってくるものがあって、この作品を見終わった後に、生きること、死ぬことみたいなものがテーマになってるんですけど、なんか見終わった後にいっぱい死ぬことについても考え、じゃあそこまでどのように生きるかみたいなことを改めて考えるきっかけにもなる。細かい伏線がいっぱい散りばめられていて、私自身現場で詳しく見て、やっとこれ何って気づくようなものもいっぱいあったりで、1回観ただけでどこまで見つけてもらえるのかなと。何度も劇場で見ていただきたい作品です」と力説し、完成披露試写会を終えた。映画『N号棟』は2022年4月29日(金・祝)より公開。
『N号棟』
出演:萩原みのり 山谷花純 倉悠貴 / 岡部たかし 諏訪太朗 赤間麻里子 / 筒井真理子
脚本・監督:後藤庸介
音楽:Akiyoshi Yasuda
主題歌:DUSTCELL「INSIDE」(KAMITSUBAKI RECORD)
製作:「N号棟」製作委員会
制作:株式会社MinyMixCreati部
配給:SDP
©「N号棟」製作委員会
4月29日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国公開