映画『almost people』4人の監督が紡ぐ“感情の欠けた4人の兄弟姉妹”の物語

横浜聡子、石井岳龍、加藤拓人、守屋文雄、4人の監督が紡ぐ“感情の欠けた4人の兄弟姉妹”の物語、映画『almost people』が2023年9月にユーロスペース(東京)にて公開されることがわかった。

映画『almost people』
映画『almost people』ティザービジュアル

4人の監督によって描かれる、1本の映画

”喜び”という感情が欠けた長男を、『溺れるナイフ』、『菊とギロチン』、『あのこは貴族』などの話題作に出演が続く嶺豪一が、哀愁を帯びたコミカルな表情で演じる。長女は『ローリング』など、数多くの映画作品で活躍する柳英里紗が、”怒り”の感情が持てずに戸惑う姿で熱演。次男は映画、ドラマ、舞台など広いフィールドで活躍する井之脇海が“楽しさ”がわからない男を繊細に表現。末っ子の次女は新人俳優の白田迪巴耶が、“寂しさ“がわからないもどかしさを明るく溌剌と演じた。

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長男 神尾光のはなし(嶺豪一)

「感じたことがないんですよ、喜び。」と語る脚本家の長男。彼が脚本を手がける次回作の監督に“喜び”を探す宿題を出される。果たして彼は“喜び”を見つけることができるのか?

嶺豪一『almost people』
嶺豪一『almost people』

1989年、熊本県出身。『ニュータウンの青春』(森岡龍監督、11)への出演を機に俳優として活動を開始。映画監督としても活動し、監督・主演作の『故郷の詩』(12)では第24回東京学生映画祭グランプリ・観客賞W受賞、PFFアワード2012審査員特別賞受賞。主な出演作に、『溺れるナイフ』(山戸結希監督、16)、『リバーズ・エッジ』(行定 勲監督、18)、『菊とギロチン』(瀬々敬久監督、18)、『魔法少年☆ワイルドバージン』(宇賀那健⼀監督、19)、『おらおらでひとりいぐも』(沖田修一監督、20)、『あのこは貴族』(岨手由貴子監督、21)などがある。


横浜聡子監督




長女 神尾火水子のはなし(柳英里紗)

”怒り”の感情が理解できない長女は「怒らないの?」と問われても曖昧に微笑むしかない。社会は”怒り”に満ちているのに、その感情を持たないは火水子、”怒り”を抱える人間と行動を共にすることで理解しようとする。そこで彼女の目に映る世界とは?

柳英里紗『almost people』
柳英里紗『almost people』

1990年、神奈川県出身。幼少期からCM、ドラマ、雑誌など様々な媒体で活躍。2000年に『金髪の草原』(犬童一心監督)にて映画初出演。その他の主な出演作として『天然コケッコー』(山下敦弘監督、07)、『チチを撮りに』(中野量太監督 、13)、『ローリング』(冨永昌敬監督、15)、huluオリジナル連続ドラマ『代償』(16)、メ〜テレドラマ『岐阜にイジュー』(17)、『すずしい木陰』(守屋文雄監督、20)、『凪の海』(早川大介監督、20)、『人数の町』(荒木伸二監督、20)、『マイライフ、ママライフ』(亀山睦実監督、20)、『母の反抗期』(近江浩之監督、21)、『この恋は終わってる』(加藤綾佳監督、22)、『餓鬼が笑う』(平波亘監督、22)など、多くの映画やドラマに出演。監督作に『VERY FANCY』(18)など。


石井岳龍監督




次男 神尾太陽のはなし(井之脇海)

“楽しい”ということがわからない次男は、恋人に「わたしといて楽しい?」と聞かれ、「好きだよ。ちゃんと」と見当違いに答える。楽しさを分かち合えなくても、二人は一緒に居続けることができるのか?

井之脇海『almost people』
井之脇海『almost people』

1995年、神奈川県出身。『夕凪の街 桜の国』(佐々部清監督、07)で映画デビュー。『トウキョウソナタ』(黒沢清監督、08)で第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞。2015年、脚本・監督・主演した短編映画『言葉のいらない愛』がカンヌ国際映画祭に正式出品される。主な出演作に『告白』(中島哲也監督、10)、『合葬』(小林達夫監督、15)、『海辺の生と死』(越川道夫聡監督、17)、『ザ・ファブル』シリーズ(江⼝カン監督、19、21)、『サイレント・トーキョー』(波多野貴文監督、20)、『砕け散るところを見せてあげる』(SABU 監督、21)、『ONODA 一万夜を越えて』(アルチュール・アラリ監督、21)、『猫は逃げた』(今泉力哉監督、22)がある。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(22)への出演でも注目を集める。


加藤拓人監督




次女 神尾花子のはなし(白田迪巴耶)

高校を退学して海辺の旅館で働く花子。その旅館にはどうやら花子に近しい人たちが集まってくる。寂しさがない花子の行く末は?

白田迪巴耶『almost people』
白田迪巴耶『almost people』

2004年、神奈川県出身。2018年「第2回アミューズマルチリンガルオーディション」グランプリ。幼少期から2018年までハワイ・オアフ島で生活を送る。TOEIC865点の語学力を活かし、日本・シンガポール・スロベニア合作映画『Last Shadow at First Light』(Nicole Midori Woodford 監督、公開待機作)に出演するなど、国際的な活躍も期待される新人女優。主な出演作品に『望み』(堤幸彦監督、20)がある。


守屋文雄監督



菊地成孔/新音楽制作工房が音楽を担当

本作の音楽を担当するのは、音楽家・文筆家の菊地成孔と、菊地氏が結成した「新音楽制作工房」。コギトワークスが行なっている「日本映画を世界のミニシアターへ届ける」という取り組みに共鳴し、参加を決意。これまでの映画音楽とは一線を画す映画音楽表現を展開。

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映画『almost people』

主演:嶺豪一、柳英里紗、井之脇海、白田迪巴耶

監督:横浜聡子、石井岳龍、加藤拓人、守屋文雄

音楽:菊地成孔/新音楽制作工房

プロデューサー:関友彦

脚本:いながききよたか

企画・製作・配給:株式会社コギトワークス


映画『almost people』2023年9月ユーロスペース(東京)にて公開

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