『新婚さんいらっしゃい!』のアシスタントMCを務めるなど、タレントとして活躍中の井上咲楽がエッセイ『じんせい手帖』の発売記念イベントを紀伊國屋書店新宿本店で開催した。
本書は内気だった小学校時代から“いじられキャラ”へと変わっていった中学時代、芸能界との両立がうまくいかずに精神的なバランスが取れずにいた高校時代。親友との絶縁、そして、売れたいと迷走していた時期から、一番の特徴であった眉毛を剃るにあたっての葛藤、変化――。芸能生活10年を過ぎた井上咲楽が、初めて自身の半生を綴ったエッセイ。
井上は会見で発売直後の今の気持ちを語り「いろいろなことを詰め込んだ本だったので、嬉しさ半分、皆さんに感想を聞く恥ずかしさ半分っていう感じです。徳間書店さんで17歳の時から連載をずっとやらせていただいていて一番長く続いているお仕事なので、編集者さんにお声掛けいただいて、本を出せることになったのは本当にありがたいことだなと思います」と笑顔を見せる。ファンや周りの人からは「ダイレクトメッセージで感想を頂いて、今までもSNSで言葉を綴ることはあったんですけど、『こんなこと考えていたんだっていうのを知れて嬉しい』って言ってもらえるのがとても嬉しいです。藤井隆さんに帯を書いてもらって、中のインタビューも受けてもらったんですけど、昨日の夜にSNSで長文の感想を書いてくれて、それにすごくグッときました。近々番組の収録があるのですが、すごくいっぱい書いてくれたのでなんだか恥ずかしいですね」と微笑んだ。
本書では自身の半生を振り返り、人生の様々なエピソードについて書かれていて、一番記憶に残っているエピソードについて問われると「学生時代ですかね。高校時代の話はあまり話をしたことが無かったのですが、実は高校時代そんなに学校に通ってなかった時期があって。その時期はすごくひねくれていたんです。その時期を知っている親友・いつきがインタビューを受けてくれて。そこでのエピソードについて書かれているのですが私は全然覚えてなくて。インタビューを読んで自分でも衝撃的でした(笑)」と振り返る。
井上はホリプロスカウトキャラバンの地方予選を勝ち抜くため、審査でクレヨンしんちゃんと芦田愛菜のモノマネをしながらスルメの食レポを披露した。そんな井上も今年で芸能生活10年目。感想を聞かれると「本でも綴ってるのですが、過去に戻りたいなって思う瞬間がないくらい今が一番楽しくて充実しています。楽しいけれど、その時々によって悩んでいること、葛藤してることもあって。これからもそれは続いていくんだろうなと思います」と回答。
今後何か挑戦したいことについては「今はテレビのお仕事をやらせてもらいながら、YouTubeとか今年はこの本を出版したりとか、あと料理関係のお仕事もさせてもらっているのですが、今後は全国ツアーをやりたいです。イベントで料理を作ったりとか、最近の近況を話したりとか、お気に入りのTシャツを飾って返事するみたいな。昔から音楽アーティストさんが全国ツアーでいろんなところを回るっていうのに憧れていて。会った人に最近どうって聞かれ、「今、全国ツアー中なんです」って言いたいなって(笑)。栃木のカフェとか飲食店から始まって、ゆくゆくは日本武道館、最終的には東京ドームでやりたいです」と自身の夢について語った。
会見の最後には『新婚さんいらっしゃい!』で共演する藤井隆からメッセージが届き「藤井さんと収録で会う時はいつもお互いキャッキャしているのですが、どう思ってくれてるのか知れて嬉しかったです。SNSで長文の感想もくれたりして、LINEでお礼を言うか昨日の夜も悩んだのですがちょっと照れくさくて恥ずかしいので、今度収録でお会いした際にお手紙を書いて渡そうかなと思っています」と喜びを語った。井上咲楽初のエッセイ『じんせい手帖』は徳間書店より好評発売中。
井上咲楽『じんせい手帖』
著者:井上咲楽
判型/仕様:四六判 ソフトカバー 216ページ
出版社:徳間書店
発売日:2024年11月22日(金)