神山智洋(WEST.)が表紙・巻頭特集を飾る音楽・ENTERTAINMENT専門誌『Depth EDITION 10』が2025年11月6日(木)にシンコーミュージックより発売される。

表紙・巻頭特集 神山智洋(WEST.)
WEST.のメンバーとして、楽曲制作を担い、ダンスを牽引し、あらゆる才能を発揮する神山智洋。5歳の頃からダンスを始めたという彼が手掛ける楽曲は、バンド畑からのみ受けた影響ではない幅広さを持ち、素晴らしく俯瞰した目線で描かれていく。神山から生み出された洗練されたサウンドとメロディは飛び抜けた個性を放ち、神山が紡ぐ歌詞は、誰よりも歌い手の気持ちに寄り添った言葉となる。“歌詞はその音と纏う人”であると語る神山の感性は、歌う者と聴く者への愛情に満ちている。2024年に10周年を迎え、サブスク解禁や自身初の主催フェスなど、ますますWEST.という存在と才能を多方面に知らしめるフェーズに入ったと感じさせる11周年を、神山はどのように感じ取っているのだろう?神山が音楽を通して伝えたいことの真意を訊いた。18,000字インタビュー。
裏表紙・巻末特集 Billie Eilish

ビリー・アイリッシュが世界的に注目を集めたのは、彼女が13歳だった頃である。2015年にSoundCloudに楽曲「Ocean Eyes」をアップロードしたことがきっかけで彼女の才能は世界的に広がった。息遣いも歌唱の一部と言える、囁くような歌唱と、サイコパスな描写が特徴的な歌詞は、絶対的な彼女のポテンシャル。時に柔らかく優しい曲調は幸福感を描いたものであると想像するのだが、歌詞を読み解いていくと、それが錯覚であったことに気付く。何故、世界は彼女を求めるのか?2019年には誰もが知る全世界で最も売れたシングル「bad guy」をリリースし、その位置を不動のものとしたビリー。全世界での総再生数100億回越えのアルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』を引っ提げた2夜限りの緊急来日公演(2025年8月16日・17日・さいたまスーパーアリーナ)『HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR』で魅せたビリー・アイリッシュを書く。
そのほか、PES × CHAMELEON LIME WHOOPIEPIE、『ONE PIECE』、戸塚祥太(A.B.C-Z) × サイトウタクヤ(w.o.d.)、SIX LOUNGE、The Smashing Pumpkins、DURAN、横山裕、東京初期衝動、MADONNA、安田章大(SUPER EIGHT)× AYA SATO、YOASOBIを掲載!インタビューは全て超濃密なロングインタビュー。ライヴレポートは音楽雑誌ならではの視点からの詳細なライティング。アーティストが目指すエンタテイメントへのこだわりと人間性の実像に迫る!

“歪んだ音像に惹かれる理由”を裏テーマに置いた特別号!
安田章大(SUPER EIGHT)の好評連載も掲載!
PES×CHAMELEON LIME WHOOPIEPIE
ひとまわり以上もの歳の差があるとは思えない2人。2人の出逢いはChi-がRIP SLYMEのファンだったことから自らの楽曲(カメレオン・ライム・ウーピーパイ「REACH feat. PES」)で客演にPESを迎え入れたことだったという。スタイルからセンスから、PESの全てを尊敬しているというChi-と、時代を牽引してきたPESとの対談。90年代に憧れ、90年代をこよなく愛するChi-と、90年代をリアルに生きてきたPESとの共通点とは?“Y世代”(ミレニアル世代)と“Z世代”の始まりにまたがる1990年代とはいったいどんな時代だったのか? クリエイティブとファッションのアイコンとして今もシーンに君臨するPESと今と未来の音楽シーンを牽引することになるであろうカメレオン・ライム・ウーピーパイのChi-とのスペシャル対談!12,000字インタビュー。
戸塚祥太(A.B.C-Z)×サイトウタクヤ(w.o.d.)
27歳の若さでこの世を去ったミュージシャンやアーティストをくくった呼称である【The 27 Club】。その中には、戸塚祥太とサイトウタクヤが愛してやまないニルヴァーナのカート・コバーンも属する。彼らがThe 27 Clubに自分を重ねていた理由とは?テレビ番組の収録で出逢い、共鳴しあったという戸塚とサイトウは、音楽を通してお互いの考え方と生き方に敬意を抱いたという。そして彼らはこの対談を通して、さらに深くお互いの人生観と音楽への想いを重ね合わせた。彼らが歪んだ音像に惹かれる理由とは?ニルヴァーナが繋いだ縁。13,000字インタビュー。
SIX LOUNGE
上京することを選ばず、地元である大分の地から叫び続けるロックンロール。2012年にこの地で産声を上げたSIX LOUNGEの音は、結成当初から変わることなく、無骨ながらもあたたかく、聴く者の心に寄り添ってくれる。SIX LOUNGEは『燦燦』と名付けられた作品の中で叫ぶ。“せーので今、さあ吹き飛ばしてやれ、くそつまんねー世界を”とーーーー。彼らが大分という場所にこだわる意味と、SIX LOUNGEとして叫ぶ意味を訊いた。地元である大分での撮り下ろし&13,000字インタビュー。
The Smashing Pumpkins
90年代のロックシーンの中で唯一無二の独特な世界観を作り上げ、カリスマ的存在として君臨したザ・スマッシング・パンプキンズ。轟音ギターリフと激しい感情が渦巻く重厚な音像と、どこまでも美しいメロディと、ビリー・コーガンが描き出すエモ-ショナルかつ癒しのヴォーカルとメランコリックな世界観は、昔も今も愛し続けられている。オルタナティブロック界のレジェンド、ザ・スマッシング・パンプキンズの12年ぶりの来日は、オリジナルメンバーのビリー・コーガン、ジミー・チェンバレン、ジェイムス・イハに、キキ・ウォンを加えた新体制で行われた。多くのアーティストも足を運んでいた今回の来日公演は、とにかく素晴らしく、彼らが今もなお、偉大なロックバンドとして崇拝される理由を見せつけてくれるものだった。ほぼノンストップで届けられた最高の夜となった25年ぶりとなる日本武道館公演をここにレポートする。
DURAN
“DURAN=バンドであることがより鮮明になった”と語るDURAN。最新作『Vornak』では、怒り、信仰、破滅、性愛、金、そしてブルースまでもぶっ壊しながら、音と叫びと沈黙のあいだを叩きつけたのだという。ライヴ・バーに自らの機材を持ち込み、マイクを立て、最低限の楽器と自身のマインドだけで向き合って創られたという『Vornak』は、彼のルーツや生き様そのものであると感じる。DURANのロックを語ってもらった。12,000字インタビュー。
横山裕
グループ(SUPER EIGHT)デビュー20年を経たタイミングで、自分自身に挑む意味も込め、2025年5月に1年間限定プロジェクト『ROCK TO YOU』を発表した横山裕。ソロファンクラブの発足、全国11都市を巡る21本のツアー開催、そして自身初となるソロアルバムの発売と、立て続けに発表した彼は、このソロプロジェクトを “武者修行” と呼んだ。彼が関西ジュニアだった当時、“いっぱいテレビに出たい”と、実に子供らしい目標を語っていた横山。しかし、その目標の裏に自身の自己満足の為ではない、母親や弟を幸せにしたいという切実な想いがあったことを、ここ最近放送された彼の人生を遡ったテレビ番組を通して初めて知った人も多かったことだろう。屈託なく笑い、ひょうきんな仕草で場を盛り上げるテレビの中の横山からは、想像も付かない、その壮絶な人生に、“本来の横山裕”の姿を見たことだろう。彼はそんな自分の人生と真正面から向き合い、目を背けることなく、戦い、自らを超えてきたに違いない。しかし、まだ彼は戦っている。入所当初から現在までの心情を追った詳細レポート。2025年9月17日を生きる横山裕をここに残そうーーーーー。
東京初期衝動
しーな(Vo&G)、まれ(G&Cho)、あさか(B&Cho)、なお(Dr&Cho)。2018年4月に、しーなを中心に銀杏BOYZ好きが集まってバンド結成した4人組ガールズバンド、東京初期衝動。時として、素直すぎる少し過激とも取れる言葉を歌詞として選び、ナチュラルを通り越した熱量の高いライヴでオーディエンスを惹きつける彼女達。そここそが彼女達の最大の魅力と言っても過言ではないだろう。しかし、歌詞を担うしーなは“最近、初期衝動が薄れちゃったのかなって”と、赤裸々な言葉を吐く。しーなの歌詞は東京初期衝動の要。東京初期衝動は変わってしまうのか!?と思いきや、話を聞くに、それはとても人間らしい精神面の成長の証であることが伝わってくる。そして、またそれが愛おしくもある。そして、大丈夫。“好きな人の好きなものは大嫌い!全部、邪魔!”と豪語できるほど、しーなはまだまだ、どこまでも素直だ。嘘なく赤裸々に生きる故、自らの成長との対面に戸惑う様子もまた、東京初期衝動だ。2025年の9月にセルフタイトルとなるアルバム『東京初期衝動』でメジャーデビューを果たした彼女達の“今”を訊いた。12,000字インタビュー。
MADONNA
“聖母マリア”または“憧れの美しい女性”の象徴とされる“マドンナ”。キリスト教の聖母マリアを指す言葉として使われてきた“マドンナ”を実の名前とするマドンナ・ルイーズ・チッコーネ=MADONNA。世界で最も成功を収めた女性アーティストであり“クイーン・オブ・ポップ”と称される彼女は、作品を生み出すごとに大きな進化を遂げてきた。エレクトロニカやニューエイジ・ミュージックをいち早く取り入れた、精神性の強い作風も彼女が軸とする個性だ。そんな彼女が1998年にリリースし、全世界で2,000万枚を売り上げたとされる『Ray Of Light』を、今、リミックス・アルバム『Veronica Electronica』として世に送り出した。2025年に響く『Ray Of Light』が放つ景色とはーーーー?
安田章大/好評連載
安田章大(SUPER EIGHT)×AYA SATO
この対談が正真正銘の初対面だった2人。同じ世代に生まれ、同じくこの世界でエンタテイナーとして生きる道を選んだ2人には、驚くほど重なる感覚があった。“生きづらい”と感じながら生きてきた時代の話から、生き方のモットーまで、別々の場所でそれぞれの人生を歩んできた中でお互いが培ってきた気持ちを素直にぶつけ合った時間となった今回の対談は、生きづらさを感じている人達の背中をそっと押し、元気付けてくれるに違いない。2人が感じる生きていく上での心の距離とは?2人が自由に生きられるようになったキッカケを訊いた。15,000字インタビュー。
YOASOBI
ソニー・ミュージックの”小説から音楽作る“プロジェクトとして立ち上がり、発起人となるスタッフを基軸にとして、まずボカロPとして活動していたAyaseに声がかかり、そしてさらにAyaseから当時シンガーソングライターとして活動していたikuraへ声をかけたことから出逢い、YOASOBIが誕生したという始まりは、あまりに有名な話であるが、出逢うべくして出会った必然を感じるほどに、YOASOBIが生み出すボカロPであるAyaseとシンガーソングライターとして活動してきたikuraの才能の融合は、他の誰にも真似することができない、美しく唯一無二な化学変化だ。まさしく、Ayaseが語る“それぞれが個人活動する姿を昼の姿、YOASOBIとして活動する2人の姿を夜の姿と例えて色々な遊び心満載なチャレンジができることを願い名付けた”というグループ名の意味の具現化でもある。武道館、東京ドーム、海外公演を成功させた彼らが結成7年目にして新たなチャレンジとして選んだ場所は、国内14ヶ所40公演で開催するホールツアー『YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA』だった。ツアー折り返しインタビュー&ライヴレポート。
Depth EDITION 10

表紙:神山智洋(WEST.)
裏表紙:Billie Eilish
判型:A4
頁数:128P
ISBN:978-4-401-65673-8
出版社:シンコーミュージック
発売日:2025年11月6日(木)
