その圧倒的な透明感で活躍する奈緒が、4月4日(土) 六本木 蔦屋書店で開催されたフォトエッセイ『いつか』の発売記念トークショー&お渡し会に出席した。

本書は奈緒が30歳になるまでに考えてきたこと、体験してきたこと、そして見てきた数々の風景を、自ら執筆したエッセイ、手書きのコラージュ日記、写真で表現した初の単行本。撮影地は、奈緒の地元・福岡と、彼女がずっと行ってみたかった国というフィンランド。写真を除くすべてのページは、奈緒自身が手がけている。

タイトルの由来について奈緒は「最初は自分の今考えていることをエッセイとして残したいと思っていたんですが、本が発売される頃には過去のものになっていると気づいたんです。その日々の繰り返しの中で、自分の過去も今も未来も『いつか』だなと思ってタイトルにしました」と微笑む。
本作の撮影は「いつか行ってみたかった」というフィンランドと、「いつか自身が過ごした」という故郷・福岡の2か所で行われた。フィンランドでの撮影は、白夜の季節と重なり「夜10時になっても、お昼のように外が明るくて、夢のような時間をずっと過ごしていました」とその体験を振り返る。ヘルシンキをはじめ3か所を巡り、それぞれ異なる表情の街並みや自然を満喫。森の中のサウナから海へ飛び込む体験も印象深かったという。また、食の思い出として挙げたのは、意外にもドーナツだという。「フィンランドといえばシナモンロールが有名ですが、ベリーが入ったドーナツがとにかく美味しくて写真にも収めているので、ぜひ現地に行った際には食べてみてほしいです」と笑顔で語った。

一方、福岡での撮影は20歳のころから親交のあるカメラマンの友人が担当し「行って、その時に起きたことを写真に収めよう」というコンセプトのもと、決まっていた予定は母校への訪問だけで、あとはその場の気分でシャッターを切り続けたという。偶然出会った同級生が働く店でのゲリラ撮影や、コンビニへ向かう道中に偶然見つけた公園での一枚など、計算されていない素の瞬間が作品に刻まれている。母校の訪問では、校舎が新しくなっていたことに驚きつつも、当時の先生たちと再会を果たし、懐かしい話に花が咲いたという。福岡で開催されるイベントには、担任の先生が抽選に当選し「イベントにいらっしゃるみたいです(笑)」と照れくさく語った。

お気に入りのカットを聞かれると「公園でたまたま見つけた場所で遊びながら撮った写真です。自分の素の部分、まっさらな部分が写っていて少し恥ずかしいですが、一番のお気に入りです」と明かした。また、本作には写真だけにとどまらず、奈緒自身が書き下ろした30本のエッセイ、コラージュ日記、イラストも収録されているという。「自由な本になったと思っています。本を書いて誰かに読んでもらうというコミュニケーションがあるんだと、作る側になって初めて感じました。また、改めて読者としても、本が好きだなと心から思いました」とその経験を語った。
最後に、この春挑戦したいことを聞かれると「編み物部」を結成したという。「まだ一度も活動できていない」と打ち明けつつも、フィンランド渡航メンバーらとの活動実現を目標に掲げ、「メンバーだけがどんどん増えている状態」と苦笑いを交えながら、愛犬のために服を編んでみたいという夢も語り、「いつもサイズが難しいので、自分で作れたら」と微笑んだ。奈緒フォトエッセイ『いつか』は、宝島社より4月7日(火)に発売される。
奈緒 フォトエッセイ『いつか』
ページ数:256
出版社:宝島社
ISBN:978-4299069658
発売日:2026年4月7日(火)


