2021年8月8日(日)東京・豊洲PITにてスターダストプロモーション声優部所属の新人声優、黒木ほの香、小峯愛未、小山百代、汐入あすか、成海瑠奈によるユニット“サンドリオン”が「サンドリオン春の運動会」と「Spring☆ふぇすた2021~Happiness 4 you~」を開催した。
「サンドリオン春の運動会」
MCを務めた天津向の呼び込みで、メンバーカラーのジャージに身を包んだ5人がステージに登場。学生時代の運動について、「跳び箱8段跳べた」(黒木)、「リレーの選手だった」(汐入)、「中高はバレーをしていた」(成海)と回答する。一方で、小峯は「リレーは最下位だったけど、“縄跳びリレーなら”学年1位」、小山は「“65m走までは”早かった」と特殊な種目や状況下では実力を発揮していたと明かした。
まずは準備運動として、会場のドリオンズ(サンドリオンのファン)たちにアンケートを取る『○×アンケート』を実施。メンバーからの質問に、ドリオンズたちは「○」と「×」が書かれたボードを掲げて答えていく。
「今日、サンドリオンに会うために髪の毛を切ってきた人」「今までにサンドリオンの夢を見たことがある人」といったサンドリオン関連の質問から、この日の天気に関連する質問まで次々と飛び出し、○と×の割合に驚いたりツッコミを入れたりするメンバー。さらに、「今日のジャージ可愛いなと思う人」と聞くと満場一致で○が挙がり、5人は嬉しそうにクルッと回って笑顔を見せた。
準備運動も終わり、ここからはいよいよ『運動会』へ。ユニット・Themnario(セムナリオ)のメンバーでもある事務所の後輩、上村源、小黒幸希、白井涼平、野田航弥、久山顕がお手伝いしながら、さまざまな種目で5人が対決。
最初の種目『玉入れ』は、1対1のトーナメント形式で対決。しかし、蓋を開けてみると4戦中3戦が同点という白熱の様相に。同点の場合はじゃんけんで決着をつけていき、サンドリオンのオリジナル音頭「サンドリオンオン、じゃんけんぽん」も随所で飛び出す。そして、決勝に残ったのは汐入と黒木。ここでもジャンケン勝負となったのだが、黒木による「ドリドリオンオン、サンドリオン」というアレンジ音頭作戦が奏功したのか、戸惑ってしまった汐入を破った黒木が見事に勝利を収めた。
次の種目は『大縄跳び』。縄に引っかかった人が負け抜けていき、最後まで残っていた人が勝者となる。結果、この種目で勝者となったのは小山。体力を消耗してヘロヘロとなりつつも、「事務所のプロフィール欄の特技に『大縄跳び』と入れたいと思います」と勝利者インタビューで語った。
『徒競走クイズ』はいわゆる早押し問題。ただし、早押しボタンはセンターステージに置かれているため、回答が分かった人はそこまで走って行き、しっかり手指消毒をした上でボタンを押さなければならない。
ここで活躍を見せたのは黒木と小峯。黒木はメンバーの誕生月を合計する計算問題や、画像を使った謎解き問題を正解。小峯は冬の星座を当てる問題に加えて、サービス問題「サンドリオンで一番可愛いのは誰でしょう?」ではカメラに向かって可愛く「小峯愛未」と答えて正解となった。逆に難易度が高かったのは、メンバーの写真を古い順に並べる問題。こちらは5人が順番に回答するも、全員不正解に終わった。
最後の種目は、ボックスから引いたお題に対して、該当しそうなドリオンズを探し出す『借り物競走』。「現在、3次元の彼女がいる人」と聞くのが心苦しいお題もあったが、全員3人目以内で該当者を見つける好成績をみせる。特に黒木は「現在、タワマンに住んでいる人」という難易度の高いお題を、なんと1人目でビンゴ。成海も1人目で当てたもののタイム差で黒木の勝利となった。
すべての種目が終了し、複数の種目で勝利した黒木が総合優勝! 優勝賞品の「素敵な駄菓子詰め放題セット」を手に入れて嬉しそうな表情を浮かべる。最後にそれぞれから意気込みや感想が語られ、イベント後にはメンバーによるお見送り会もあり「サンドリオン春の運動会」は終了となった。
「Spring☆ふぇすた2021~Happiness 4 you~」
サンドリオン史上最大の会場でのライブとなった「Spring☆ふぇすた2021~Happiness 4 you~」。期待感が会場に充満する中、スクリーンにオープニング映像が流れると、春らしいセットが組まれたステージには大きな5つの箱が。その箱の中から1人ずつメンバーが登場して、爽やかな笑顔いっぱいにライブの幕を開けた。
オープニングナンバーは2ndシングル表題曲「ハッピーアイスクリーム」。同曲の衣装をアレンジしたドレスに身を包んだ5人は、息のあった軽快なダンスと美しいハーモニーを繰り広げる。可愛さや格好良さ、力強さといったそれぞれの魅力を活かしたソロパートでも魅了すると、「私たちの春を始めていきましょう!」と2曲目「Wander Future」へ。リズミカルなクラップも鳴り響き、熱気はどんどん上昇していった。
5人は配信で見てくれているドリオンズたちへ挨拶し、無事に振替公演をすることができた感謝を述べる。サインドリオン屈指の盛り上がり曲「Go!Action」では、声の代わりに体を使った動きでのコール&レスポンスも楽しさ満点だ。曲の終盤にはセンターステージへと移動し、そのまま「無重力ランデヴー」を披露。通路も使って歌うシーンもあるなど、みんなと一緒に楽しみたい想いが演出にも込められていた。さらに、メロウなバラード「告白星」ではスタンドマイクを使い、気持ちを込めた歌声がみんなの心を包み込んでいく。
MCでは360度に観客がいるステージは初めてで新鮮だと語るメンバー。そんなセンターステージで次に披露されたのは、先行配信されていた新曲「LINE LOOP」。軽快なメロディに乗せてオシャレなステージを作り上げると、小山と汐入の2人で初披露したのはオリジナルユニット曲「ゼロイチ」だ。さらなるオシャレさにキュートさも交えたハーモニーを響かせ、新境地を開いていく。ラストフレーズはセットの扉から顔だけ出して歌い、そのままステージを後にした。
ここで壮大な映像が流れ、画面に「あの5人が帰ってくる」の文字が出現。サンドリオンのライブではお馴染み、世界的な大人気バンド“SAND OF TIKIN(サンド オブ チキン)”がライブを乗っ取るために登場だ。漆黒の衣装でキメた、もも男、あみ男、あしゅーか、ホノオ、RUNASEAの5人が「タワマンのうた」を熱唱。熱く激しく、欲望と野望が溢れた魂のステージを見せつけ、今回も大きな爪痕を残していく。曲後には彼らの新曲制作も発表され、期待の拍手が起こった。
そんな興奮冷めやらぬ会場に、「Familiar base」のMVで着ていた衣装にチェンジした“サンドリオン”の5人が再登場。“SAND OF TIKIN”に対抗するかの如く、ロックナンバー「Imitate Fiction」での激アツな歌声とダンスでみんなを圧倒。続く「メグル・オモイ・メグル(Re-arrange ver.)」でも一段と格好良さを増したステージングを見せる。
そして今度は、黒木、小峯、成海の3人がユニット曲「ライフ・イズ・キューティクル」を初披露。星のついたステッキを手にしてキラキラポップな楽曲を歌う3人のやり取りも注目だ。曲中にはステッキの星が取れてしまう場面もあり、「調子悪い日も、自分を愛して行こうね!」とのメッセージを体現していた。小山と汐入も加わり再び5人で披露した「ブランコリック」、あいうえお作文を用いた歌詞や頭文字を形作るポーズも楽しい新曲「コン!ソン!ドン!」と畳み掛けていく。
そのままライブはラストスパートに突入。「Never give upをもう一度」でテンションをさらにあげると、「Familiar base」ではMVをバックに、大好きなこの場所をずっと守っていきたい気持ちを噛み締めながら、キレのあるダンスと歌声を披露。
本編ラストは初公開となる、彼女たちの等身大の姿を描いた新曲「君だけのオリオン」。聴いている“君”ひとりひとりに届けたい想いが5人のハーモニーとなって紡がれ、想いを受け取ったドリオンズたちからは万雷の拍手が沸き起こった。
アンコールでは、ライブTシャツ姿で「Zodiac Sign」を披露。最後の最後まで互いの力を絞り尽くすようにみんなを煽り、一緒になってジャンプを繰り返すと、会場は熱く楽しい一体感に包まれた。
そして、本公演のアーカイブやライブ音源CD、SAND OF TIKINの1stシングルCD発売、さらに嬉しいお知らせとしてサンドリオン1stフルアルバムが2021年10月27日に発売されることが発表され、メンバーそれぞれからライブの感想や感謝が語られる。
久しぶりにみんなの顔を見ることができて嬉しかったこと、大きな会場では初めて全てオリジナル曲だったこと、もっともっと知ってもらいもっと楽しいライブがやりたいとの意気込み……そう語りながら、本当に幸せだと涙も浮かべる姿もあった。
そんな気持ちをすべて込めて、ラストは「タイムトラベル」。メンバーひとりひとりの成長とサンドリオンとしての完成度が、1ランク上の楽しさを生み出した今回のライブ。最後の最後まで「大好きだよ」「ハピネス」「健康第一」とみんなを想う気持ちを伝えながら幕を閉じた。
「Spring☆ふぇすた2021~Happiness 4 you~」セットリスト
- M0. Ouverture(Happiness 4 you!)
- M1. ハッピーアイスクリーム
- M2. Wander Future
- M3. Go!Action
- M4. 無重力ランデヴー
- M5. 告白星
- M6. LINE LOOP
- M7. ゼロイチ
- M8. タワマンのうた
- M9. Imitate Fiction
- M10. メグル・オモイ・メグル(Re-arrange ver.)
- M11. ライフ・イズ・キューティクル
- M12. ブランコリック
- M13. コン!ソン!ドン!
- M14. Never give upをもう一度
- M15. Familiar base
- M16. 君だけのオリオン
<ENCORE>
- EN1. Zodiac Sign
- EN2. タイムトラベル