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堀田真由、羊文学とアニメ映画『ghost/夜の果て』の魅力語る「心の中にある大切な気持ちに触れてほしい」

数々のアニメ作品を手がけてきた夏目真悟監督による初のオリジナル長編劇場アニメーション映画『ghost/夜の果て』の第39回東京国際映画祭ジャパン・プレミア上映舞台挨拶が11月1日(日)TOHOシネマズ 日比谷で開催され、主人公であり特権を持つ優秀な少女ニケの声を担当した堀田真由、主題歌を担当した羊文学の塩塚モエカ(Vo.Gt.)、河西ゆりか(Ba.)が登壇した。

堀田真由、羊文学『ghost/夜の果て』東京国際映画祭ジャパン・プレミア上映舞台挨拶

労働の必要がなくなった近未来。優れた人だけが働き、世界を回す時代。18歳になると、世界に必要な人間かそうでない人間かに、誰もが“選別”される。成熟した社会だが不条理な世界を生きるニケは、15歳で既に“選別”された特権を持つ優秀な少女。世の中に苛立ちを抱えながらも、自分にぴったりの場所があるに違いない、と自分の居場所を探している。目の前にある、絶望、葛藤——。そして深い喪失を抱えるマスとの出会い。最後にニケが下す、誰にも想像できない、ある“決断”とは——

堀田真由『ghost/夜の果て』舞台挨拶

舞台挨拶の冒頭、ニケ役の堀田は「この作品は2月11日に公開されるんですけれども、一足お先にここにいてくださる皆様に作品を届けることができて、とても嬉しく思います」と笑顔で挨拶。続けて「この作品は、見てくださる方々それぞれの心に委ねられる作品だと思うので、そんな余白を楽しみながらご覧いただけたら嬉しいです」と呼びかけた。

羊文学・塩塚モエカ『ghost/夜の果て』舞台挨拶

主題歌と挿入歌を担当した羊文学の塩塚も「何年も前から長い間、この作品と向き合って一緒に過ごしてきました。ついに皆さんに見ていただける。そして曲も聴いていただけるのがとても楽しみです」と感慨深げに語った。ベースの河西も「この作品は本当に長い間向き合って、バンドの2人でもすごく話し合ったりして、私たちにとって大切な作品になったと思います。こうしていよいよ皆さんに見てもらえることにドキドキしています」と、作品への思いを語った。

羊文学・河西ゆりか『ghost/夜の果て』舞台挨拶


堀田真由、独創的な脚本とニケの孤独に向き合う

最初に脚本を読んだ際の印象について、堀田は「とても独創的な世界観で、すごく想像力豊かな脚本でした。この力強い脚本に芝居が負けていられないなということをものすごく感じました」と振り返る。さらに「実際には存在しない世界線なんですけど、そこに生きる登場人物たちはとても人間らしくて普遍的。いろいろなことを考えさせられる作品だと感じました」と、架空の世界を舞台にしながらも、人間の本質を描く物語に引き込まれた様子を見せた。


ニケを演じるにあたり、夏目監督から受けた演技指導については「ニケは自分自身の居場所を探していて、周りの人とは分かち合えない孤独さを抱えている少女。あまり感情を乗せないようにお芝居をしてほしいというオーダーをいただきました」と説明。普段は実写作品を中心に活動する堀田にとって、感情を抑えた演技は新たな挑戦だったという。「映像の世界では、感情や空気のまとい方、細かな機微を一番に考えて演じていますが、今回はできるだけ感情を抜くというところで、なんなら棒読みで読んでほしいと言われました。感情をなくす作業は初めてだったので、とても悩みながらでしたけど、楽しく挑戦させていただきました」。アフレコでは、監督から何度も「もっとクールに」「もっとダークに」と演技の方向性を指導されたそう。さらに、関西出身の堀田ならではの苦労も明かした。「個人的には関西人なので、イントネーションがどうしても上がってしまうんです。今回『星空』というセリフがたくさん出てくるんですけど、『星空⤴』と言ってしまう。そういうイントネーションの問題も、なかなかシビアにご指導いただきました」と細かな発音まで丁寧に調整しながら、ニケというキャラクターの声を作り上げていったことを明かした。


羊文学、脚本の余韻から6曲を書き下ろし

一方、羊文学も脚本を読んだ際には大きな余韻が残ったという。河西は「登場人物の一つのセリフにしても、何を表しているのかなと、すごく考えさせられる作品でした」と語る。脚本を読み終えた後には、メンバー2人でカフェに何時間も滞在し、作品について語り合ったそう。「このセリフはどういうことを言っているんだろう、この世界線の人たちはどういう気持ちで過ごしているんだろう、といったことをすごく話しました」と振り返る。


今回、羊文学は主題歌と挿入歌を合わせて全6曲を書き下ろした。夏目監督からは、音楽が必要となる場面やシーンのイメージを事前に共有され、それをもとに楽曲制作を進めていったという。塩塚は監督との打ち合わせについて「監督の中で、ここで音楽が欲しいということが大体決まっていて、何秒から何秒まで、ここはこういうシーンだからこの曲が欲しい、という資料をいただきました」と説明。さらに「打ち合わせでは、私がすごく入り込みすぎてしまって。10代の頃にこんな経験があって、それがニケの気持ちと重なると思うんですけど、どうですか?というような、自分の話を聞いていただく時間でした」と、楽曲制作にあたって自身の経験や感情も重ね合わせていたことを明かした。全6曲というボリュームについては、塩塚と河西ともに「意外とあっという間だった」と振り返る。



堀田真由、羊文学の音楽に「言葉にならない部分をそっとなぞってくれる」

堀田真由

完成した映像とともに羊文学の楽曲を聴いた堀田は、もともと羊文学の音楽を愛聴していたこともあり、「主題歌なんだ、コラボレーションができるんだという気持ちがまずとても嬉しかったです」と微笑む。さらに、作品における音楽の役割について「音楽の力は偉大だなと思いました。アニメーションの表情だったり、声のお芝居だけではない余白の部分を、音楽が底上げしてくれるパワーはすごく力強いです」とコメント。羊文学の楽曲については「言葉にならない部分をそっとなぞってくれるような、不思議なパワーがある」と魅力を語った。


特にお気に入りなのが主題歌だといい、「最後のフレーズがものすごくオシャレでかっこいいんです。今日見てくださった皆さんも、ぜひエンドロールが終わるまでしっかり見ていただきたいです」と、観客に最後まで作品を味わうよう呼びかけた。

塩塚モエカ

これに対し、羊文学の2人も堀田が演じたニケの声について感想を述べた。塩塚は「映画だけを見ていたので、どんな方なんだろうと思っていましたが、実際にお会いするのは今日が初めて。普段の堀田さんとニケの印象が全然違って、本当にすごいなと思いました」と驚きを口にする。また、ニケの心情について「気持ちが一つに定まらないキャラクター。行動していることと、心の奥底で抱えているものが違っていたりする」と分析。堀田が感情を抑えて演じたことで「映像と合わさったときに、一言一言からいろいろなものが伝わってくる感じがとても素敵でした」と称賛した。

河西ゆりか

河西も「感情を抑えてアフレコしたとおっしゃっていましたが、存在感がすごかったです。ニケの気持ちは言葉の表面だけでは分からないけれど、内面にあるものが伝わってくる。声の表現もかっこいいというか、気持ちよくて、本当にドキドキしました」と、堀田の演技を絶賛した。



堀田真由、ニケを通して「心の中にある大切な気持ちに触れてほしい」

最後に、これから映画を鑑賞する観客に向けて、それぞれ注目してほしいポイントを紹介。堀田は「美しくて繊細な映像表現を楽しんでいただきたいですし、キャラクターのパッションだったり、メイクという部分も今作はすごくこだわっているので、ぜひ注目していただきたいです」と映像美やキャラクター表現をアピール。続けて、作品の根底に流れるテーマについて、自身の思いを丁寧に語った。「大人になるにつれて、いろいろな経験を重ねていく中でも、変わらずに大切にしたい気持ちや忘れたくない感情があると思います。それにもかかわらず、世の中との折り合いをつけたり、譲ってしまわなければいけないタイミングも少なからずある。時には仕方がないことだったり、そうせざるを得ないこともあると思うんですけど、どこかその違和感を見過ごしてしまう寂しさを、私自身も感じていました」と語り、そしてニケというキャラクターを通して伝えたい思いを明かした。「ニケの、本当に大切なものを求める気持ちを通して、皆さんの心の中にある大切な気持ちにそっと触れていただける時間を過ごしていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。


塩塚は、映像の美しさに加えて、作品のファッションや音楽にも注目してほしいとコメント。「メイクさんやスタイリストさんが入っているアニメーション映画は、なかなかないんじゃないかなと思います」と、キャラクターのビジュアル面へのこだわりにも触れた。さらに音楽面については、羊文学の楽曲だけでなく、劇伴を担当した君島大空の存在にも言及。「本当に素晴らしいミュージシャンで、私たちも一緒にやったりすることがあるんですけど、彼が映像のこの部分をこんなふうに捉えたんだ、という発見がありました。一緒に音楽で向き合ったものとして、魂がこもった一曲一曲を作っていると感じました。ぜひ音楽の部分も聴いていただけたらと思います」と観客に語った。


河西も「キャラクターやストーリー、演出、メイク、洋服やファッション、音楽、映像のCGなど、すべてがこの映画の表現になっていると思います」と作品全体へのこだわりを強調。「逆に音楽がないところや、セリフがないところも、それ自体が表現だと思います。映画全体を、ぜひ目を離さずに見てほしいです」とメッセージを締めくくった。映画『ghost/夜の果て』2027年2月11日(木・祝)より公開される。



【動画】堀田真由、羊文学の主題歌を絶賛!アニメ映画『ghost/夜の果て』舞台挨拶


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映画『ghost/夜の果て』

CAST:ニケ:堀田真由 / マス:高橋一生 / モビィ・ディック:津田健次郎 / カラテ:安元洋貴 / イトウ:神谷浩史

監督・脚本:夏目真悟

キャラクター原案:オノ・ナツメ

キャラクターデザイン:久貝典史

音楽:君島大空

主題歌・挿入歌:羊文学

原作:夏目真悟、鈴木智尋、バンダイナムコフィルムワークス、マッドハウス

アニメーション制作:マッドハウス

配給:バンダイナムコフィルムワークス

©ghost production committee

2027年2月11日(木・祝)公開


映画『ghost/夜の果て』特報


第39回東京国際映画祭は10月26日(月)~11月4日(水)の10日間、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。

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