映画『こいびとのみつけかた』公開記念舞台挨拶。倉悠貴「これが僕のメロドラマデビュー作です！」

映画『こいびとのみつけかた』公開記念舞台挨拶が10月28日（土）新宿シネマカリテで開催され、出演者の倉悠貴、芋生悠、監督の前田弘二が登壇した。

本作は『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二と脚本・高田亮が贈る、おかしな二人の物語。変わり者のトワ（倉悠貴）と、変わり者の園子（芋生悠）。周りに溶け込めない2人は仲を深め、現実から逃れるように、2人だけの世界に。しかし、園子はいつまでもトワと同じ世界には一緒にいられない、ある秘密があった…

監督の前田弘二は『まともじゃないのは君も一緒』が出来上がり「脚本の高田亮さんと変わり者の2人の話をまたやってみたいねってなり、メロドラマというかラブストーリーをやりましょう」という経緯になったと説明。映画の冒頭に、これはメロドラマであると宣言されていることに倉悠貴は「メロドラマが何なのかよくわからないんですけど、あそこまで定義されると、これがメロドラマなんだと思って観ました。僕のメロドラマデビュー作がこれです」と笑顔で答える。それに芋生悠は「私もメロドラマが何なのかよくわからないんですが、これがメロドラマなんだと自分の中で決まりました」と続けた。

好きなシーンを問われ倉悠貴は「木の葉を並べるシーンが好きなんですが、楽に並べずに丁寧に一枚づつ並べてしまい大変だった」と振り返る。キャラクター設定については「変わり者の役なんですが、まずやってみて止められたら変えようと。シリアスなシーンでもトワだとこうだろうと思い演じました」と回答。歌のシーンについては「長回しで一発でOKをもらったんですが、人前で歌うので緊張しました。大切なシーンなのでキーボードにシールを貼ってめちゃくちゃ練習しました」と苦労話を語った。

芋生悠は好きなシーンについて「公園で餃子とケーキを食べるシーンが好きです。二人の空気感に誰も入れず無言で食べているだけで全然いいところが」と答える。歌のシーンについては「弾き語りは難易度が高かったです。先生が教えてくれるのを動画で撮って、スロー再生して対応しました。歌とピアノは同時にしないと出来なくて感情を乗せて頑張りました。ラップの最後はイエーイみたいな（笑）」と振り返る。芋生は最後に「一人ではどうしようもないくらい辛く生きづらさを感じたときに、この作品を観て自分だけでは抱え込まないで、優しい世界を感じて欲しい」と語り、舞台挨拶を終えた。映画『こいびとのみつけかた』は10月27日（金）より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。