7月10日(水)に放送されたドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ)で、“ホス狂い”のデリヘル嬢・リリカを演じた寺本莉緒の熱演に多くの反響が集まっている。
本作は、脚本家・監督・俳優と幅広く活躍する宮藤官九郎による完全オリジナル脚本。物語の舞台は、新宿・歌舞伎町の隅の方にひっそりと佇む聖まごころ病院で”ワケあり”な人物たちが運び込まれてきてそれぞれ交錯していく、笑って泣ける救急医療エンターテインメント作品。岡山弁と英語交じりの口調が独特な、元軍医のヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)や、麻酔医の勉強をする美容皮膚科医の高峰享(仲野太賀)など、個性豊かでクセのある「聖まごころ病院」の面々たちが繰り広げるテンポのよい掛け合いがSNSでも話題となり、初回無料見逃し配信が5日間で270万回を記録した。
寺本莉緒演じる“ホス狂い”デリヘル嬢の叫びに「テレビとはいえリアル…」と反響が集まる。
第2話ではトー横キッズとホストクラブがテーマに。寺本演じたデリヘル嬢のリリカは、ホストクラブ「イケメン牧場」のDDことダイスケ・ダルメシアン三世(細貝圭)のことが大好きで、ホストクラブでDDにお金を注ぎ込んでおり、そのためなら自分の体を犠牲にしても構わないという精神だ。リリカは今月に迫ったDDの誕生日当日にシャンパンタワーを入れるために、自身は性病にかかって聖まごころ病院に通院しながらも、DDのことを思いお金を稼いでいた。
場面は変わってDDの誕生日当日のホストクラブ。リリカが予定の時間になっても現れず、ひょんなことから来店していたヨウコ(小池栄子)が、リリカの予約していたシャンパンタワーをDDへプレゼントしてしまう。フロアが盛り上がっている中、遅れて到着したリリカはその現場を見て憤怒。ビルの屋上で「死ぬ」と言い、DDと揉み合いになっている中、今まで自身が犠牲にしてきたものがフラッシュバックし、感情を爆発させる。
「アンタのために風俗やって、病気もらって、そこまでして1番になれないって、何なの!?バースデーも祝えなくてウチ、何なの!?」「ウチの金じゃなきゃヤなの!私が金使って獲ったNo.1じゃなきゃ意味ないの!1番の人の1番じゃなきゃイヤなの!」「(体)売らなきゃ払えねーよ、100万なんか!分かってんじゃんそんなの」などと、悲痛な叫びを表現した。
そんな寺本の演技に、SNSでは「闇深いドラマだなぁ、テレビとはいえリアル…」「リリカの気持ちはなんだか共感できる。」「リリカ役の子、”サンクチュアリ”と”RoOT”に出てた子だ!」「寺本莉緒さん、なんであんなに夜職キャラが似合うのだろう」など、多くの反響の声が届いている。
寺本莉緒といえば、『サンクチュアリ-聖域-』(2023 年・Netflix)で、撮影当時19歳であったにも関わらず、主人公と仲を深める謎のホステス・七海役で強烈なインパクトを残し、注目を集めたのが記憶に新しい。その後も、ドラマ『最高の教師1年後、私は生徒に■された』(2023年/日本テレビ系)等の注目作に出演し、現在もNetflixで独占配信中のドラマ『RoOT / ルート』(2024年/テレビ東京系)では、ヒロインの親友の“キャバ嬢・花音”役で明るく華やかさのある演技を披露した。
また、先月6月より「アリエールMiRAi」のTVCMではピョン吉の声役、同WEBCMでは大泉洋を父に娘役として出演中。特にWEBCMでは、とある洗濯物のトラブルをきっかけに、妻を亡くした父とその娘が繰り広げるドラマ仕立てのコミカルな会話劇となっているが、初共演とは思えないほど息ぴったりで、父娘の間の絶妙な距離感を見事に演じきった。
サンクチュアリの”謎のホステス”役や、今回の”ホス狂いのデリヘル嬢”役といい、誰にでも演じられる役ではない、ひと癖ある役を見事に演じきることが出来るのが、寺本莉緒だ。彼女が次はどのような作品に出演するのか、どのような役柄を見せてくれるのか、今後の活躍から目が離せない。