ドラマ「ドラゴン桜」(TBS)、「ゆるキャン△2」(TX)に出演中の今、話題の女優・志田彩良が⼈気作家・窪美澄の短編集『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収の「かそけきサンカヨウ」映画化の主演女優に抜擢。家庭環境のせいで早く⼤⼈にならざるを得なかった⾼校生・国⽊田陽を演じる。志田にとっては、『ひかりのたび』以来の映画主演となる。
原作は2017年に発売され、日々悩みながらも前を向いて賢明に生きようとする⼈たちの姿を描いた6つの物語。芸能事務所・テンカラットの設⽴25周年企画、第⼆弾として製作された本作は映画『愛がなんだ』のヒット以降、『アイネクライネナハトムジーク』、『mellow』、『his』と作品を作り続け、今年は『あの頃。』『街の上で』と既に2本も作品が公開された人気監督・今泉⼒哉がメガホンを取る。主⼈公・国⽊田陽(志田彩良)の父親役には映画、ドラマともに引っ張りだこの俳優・井浦新が務めた。映画『かそけきサンカヨウ』は2021年10月15日(金)より全国で公開され、追加キャストは後日発表される。
志⽥彩良(国⽊⽥陽 役)コメント
誰かの⾔葉や存在で少しだけ⼼が軽くなる。⾃分よがりでない相⼿を思う気持ちの⼤切さに改めて気づかされました。⼾惑いながらも前に進んでいく陽の強さも弱さも全部が愛おしくて、⼤好きな今泉
組で陽として過ごした時間は⼤切な宝物です。密かに目標の一つとしていた今泉組での主演が、まさか本当に、そしてこんなにも早く叶う日が来るとは想像もしていなくて嬉しさと有難い気持ちでいっぱいです。⼤変な状況下ではありますが少しでも多くの方に届く事を祈っています。そして、この作品が誰かの救いとなりますように。
窪美澄(原作者)コメント
⼈と⼈との境目はがっちりとした強固なものではなく、淡く滲んでいたほうがいい。年齢を重ねるにつれ、そんなことを強く思うようになりました。そう思っていたほうが⼈は深く息ができるからです。親⼦、恋愛、友情、この映画にはさまざまなことが描かれていますが、⼈と⼈との縁の不思議さ、淡く⾏き来する感情のようなものを今泉監督は原作のなかから丁寧に掬いあげてくださいました。やさしさ、誠実さ……、雑多な日常のなかでそういうものを私たちは忘れてしまいがちですが、この映画を⾒終わったあとには、⾃分のなかのそういう光の部分をもう一度⼤切にしてあげようと思えます。ぜひ、たくさんの方に⾒ていただければ、原作者としてこれほどうれしいことはありません。そして、こんなにやさしい映画にしてくださった今泉監督、ありがとうございました。
今泉⼒哉(監督)コメント
窪さんの小説はいつも、どこか弱い⼈、何かが欠けている⼈、⼈生がうまくいかない⼈について描いている気がします。私もずっとそういう⼈を描いていきたいと思っていて、今まで映画をつくってきました。強さではなく弱さについての物語。小説「かそけきサンカヨウ」を読んだ時に感じたのは、その弱さが単純なものではなく、曖昧で、強さとも表裏一体であること。嫌いになってもおかしくない相⼿に確実にもっている愛情。恋愛と呼べるかわからないようなモラトリアムの時間。気丈に振舞っているけど実は張り詰めている感情の機微。⾔葉にするなら、ある家族の再生の物語、とかなのかもしれませんが、⾔葉では説明できない細微な感情をめいっぱい詰めこんで映画にしました。何度もご一緒して絶対的な信頼を置いている志田さん、いち映画ファンとして憧れでもあった井浦新さん、また、スタッフに⽀えられて生まれたこの映画を⾒た誰かの体温を少しだけあげることができたら。秋の日の陽気の中で。
宇⽥川寧(プロデューサー)
志⽥彩良起⽤理由は?
『かそけきサンカヨウ』を映画にしたいと監督からお話をいただいたのはちょうど、『パンとバスと2度目のハツコイ』の撮影前でした。その作品で初めて志田さんとご一緒しましたが、あのほっこりした笑顔と共にある、その凛とした佇まいと内面にある意志の強さを感じ、瞬間的に『かそけき〜』の陽がいましたねと、監督と話したのを覚えています。上品でチャーミング、彼⼥の魅⼒のおかげで、より一層作品に余韻を与えてくれました。
映画『かそけきサンカヨウ』
出演:志田彩良、井浦新 ほか
監督:今泉⼒哉
脚本:澤井香織 今泉⼒哉
原作:窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収「かそけきサンカヨウ」
配給:イオンエンターテイメント
©2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会
映画『かそけきサンカヨウ』は2021年10月15日(金)より全国公開!