第37回高崎映画祭の各賞受賞者が発表され、映画『世界は僕らに気づかない』で映画初主演を果たした堀家一希が最優秀新進俳優賞を受賞した。
映画『世界は僕らに気づかない』は、レプロエンタテインメント主催の映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリを獲得した企画の映像化で、数々の映画祭で高い評価を受けた作品。国内外で注目を集める飯塚花笑監督がメガホンを取り、自身の出身地である群馬県で製作。
堀家は本作でフィリピン人の母親と二人で暮らす高校生・純悟を演じ、悶々として自分の本当の感情を吐露できない純悟を見事に演じきり、「高校生・純悟を、感性ほとばしる存在感で演じあげている。会ったことのない父に対する想い、母への深い愛情ゆえの反発、自身の恋人への引け目そのどれもに、少年の葛藤と怒りが滲む。その真意が見えてこなければ、観客を惹きつける事はできないが、誠実で純粋な人間性を浮かばせる人物像が、求心力を持っていた」と高く評価され、最優秀新進俳優賞を受賞した。
今回の受賞に堀家は「高崎映画祭で賞を頂けたこと、非常に光栄に思います。本作は自分にとってかけがえの無い作品の一つです。役者としてこれからもきっと、ずっと大切な作品です。」と喜びを話し、堀家の献身的な演技について飯塚花笑監督は「来る日も来る日も台本と睨めっこし、他のキャストとも役さながらの距離を保ちつづけるその姿は今でもはっきりと覚えています。「バカ真面目」という言葉を褒め言葉として彼に送りたいです。あなたの演技、いや、与えられた役を生きる真っ直ぐさのおかげで世界を見てくることができました。」とコメントを残した。
堀家一希コメント
初めまして、堀家一希です。この度高崎映画祭で賞を頂けたこと、非常に光栄に思います。本作は自分にとってかけがえの無い作品の一つです。役者としてこれからもきっと、ずっと大切な作品です。重複するようですが、そんな思い入れのある作品で賞を頂けたことが、本当に嬉しいです。これからも慢心せず、今回の賞に恥じないよう自覚を持ち、役者の仕事に励んでいきたいと思います。
飯塚花笑監督コメント
来る日も来る日も台本と睨めっこし、他のキャストとも役さながらの距離を保ちつづけるその姿は今でもはっきりと覚えています。「バカ真面目」という言葉を褒め言葉として彼に送りたいです。大人になってもバカ真面目でいられることは、この世界では最強の才能でしょうから。堀家君、本当におめでとう!!あなたの演技、いや、与えられた役を生きる真っ直ぐさのおかげで世界を見てくることができました。この場を借りて、ありがとうと伝えたいです。