今週より幼少期から大人にバトンタッチしたNHK連続テレビ小説『エール』の第3週(第15回)が4月17日に放送され、村野鉄男を演じる中村蒼の本格登場にネット上で反響が集まっている。さらに4月20日より放送の第4週のあらすじと場面写真も公開された。
『エール』の主演は窪田正孝、ヒロインに二階堂ふみ。物語は高校野球の「栄冠は君に輝く」や、阪神タイガース応援歌「六甲おろし」などで知られる数々の名曲を手掛けた作曲家・古関裕而氏とその妻をモデルにした、音楽とともに生きた夫婦の物語。
本作は第3週よりいよいよ大人編に突入。幼少期より視聴者の心を鷲掴みにしていた人物・鉄男に扮する中村蒼の本格登場に、ネット上が一斉に湧き、視聴者からは「ついに大将、中村蒼さん登場 ! 」「待ってたよ、中村蒼さん」「この時をずっと待ってました ! ! 」「子供の頃の面影あってほんと凄い ! 」「成長乃木大将かっこよ…」「ガキ大将きたー ! 嬉しい ! 」「方言めちゃくちゃ上手い、自然。」「鉄男の今日裕一に会うまでのこの6年間思うと泣ける」「鉄男がどんな人生歩んできたか気になる」「乃木大将推し ! 」「大人になった乃木大将もかっこいい」「乃木大将いい ! 」「やっぱり乃木大将は根性あるいい男だ」「男っぷりが増して言葉がぐいぐい入ってくる」「筋を通す男、鉄男の登場痺れる」「裕一の言葉が鉄男の支えになっていて、今度は鉄男の言葉が裕一の支えになるの良き」などの反響が相次いだ。“鉄男”がリアルタイム検索上位、鉄男の愛称でもある“乃木大将”がトレンド入りするなど、注目の高まりがうかがえる。中村蒼演じる村野鉄男は、主人公・裕一の同級生で魚屋「魚治」の長男。放送開始直後から、視聴者から支持を得た、幼少期編では数々の印象的なエピソードを残している。幼少期(込江大牙)の鉄男はケンカが強く村一番のガキ大将で、周りの子供たちからは“乃木大将”と呼ばれ、一目置かれる存在だった。そんな鉄男は家業を手伝い魚を売り歩く日々を送っていた。
第5回で、鉄男がいじめっ子から裕一を助けると、そのイケメンぶりに視聴者が歓喜しTwitterで「乃木大将」がトレンド入りするなど盛り上がった。さらに第6回。鉄男に本を届けに来た裕一だったが、怒りに任せて裕一のカバンを取り上げ地面に叩きつける鉄男。残される裕一のカバンと壊れたハーモニカ。その翌日、カバンと壊れたハーモニカを直して返してくれ、「俺は筋を通す男だ・・・悪かった」と鉄男は裕一に深々と頭を下げ、詩を通じて友情を育むのだった。実は鉄男は「古今和歌集」を愛読する詩を愛する優しさを持つ少年だった。「詩で飯は食えねえ」という鉄男だったが、鉄男が書いた詩に曲をつけると約束する裕一。しかし、「魚治」は不況の影響を受け、鉄男一家は借金取りに追われるようになり、夜逃げをしてしまう。約束通り鉄男の詩に曲をつけそれを「浮世小路行進曲」と名付けた裕一だったが、その鉄男へのエールは直接鉄男に届けることはできなかった。そんな中でも、担任の先生である藤堂先生(森山直太朗)に言われた「頼ることは恥ずかしいことじゃない。自分の才能から逃げるな、一生後悔する」と言われたことを思い出していた。正義感が強く優しい鉄男の姿に多くの人が涙し鉄男に共感を寄せていた。裕一と鉄男の距離が近付いた温かくも切ない展開に「乃木大将めっちゃカッコいい。あの歳であのクールな哀愁」「今日も乃木大将が最高すぎた」「乃木大将の厳しい環境に泣かずにはいられない」「まっすぐな眼差しの奥にある優しさに泣けてしまう」「言っている事に筋が通っている、一言一言が胸に響く」「孤高で無類のかっこよさを誇る乃木大将(鉄男)」「鉄男ロス、乃木大将ロス」「いろんな意味で乃木大将が圧倒的」といった声が寄せられ、子供たちの演技に引き込まれ、時に涙を誘うこともあり、鉄男の今後にも注目が高まっていた。
そして今週、第3週に入り、大人になった鉄男が初めて登場した 17日放送の第15回。鉄男は藤堂先生の紹介で、地元紙の新聞配達から始めて現在は記者になっていた。鉄男は、しがみつけば必ず道は開くと、子どもの頃に裕一にから言われた言葉を信じて、今も詩を書き続けていた。「音楽は?なんで銀行なんかに勤めているんだ?」と音楽を辞めた裕一を問いただす鉄男。裕一からの言われたことが、子供の頃唯一励まされた言葉だったから今でも詩を書き続けている鉄男。自分が詩を書き、裕一が曲を作る、その歌がレコードになりみんなが聴く、そんな夢を描いていた鉄男だったが、裕一と自分の現状の違いに落胆するのであった。まっすぐで正義感に溢れた鉄男の本格的な登場に“鉄男ファン”が熱狂し、鉄男に多くの“エール”が送られることは必至だ。そんな、鉄男について、中村は、「僕自身、ガキ大将という人生を歩んでこなかったので、役柄を聞いた時は驚きましたが、鉄男は、男らしく、ずるくなく、素直に他人の幸せを喜べる人で、僕もこういう人間でありたいと思いながら演じています」とコメント。そして、裕一と再会した鉄男の物語はどんどん新たな展開を迎えていく。20日より放送の第4週「君はるか」では、裕一を訪ねてきた鉄男が、国際作曲コンクールの募集広告が載った雑誌を見せて挑戦するように話す。だがちゃんと見ようともしない裕一。勤め先の銀行の同僚にも励まされ応募を決意する裕一だったが、ブランクが長すぎたのか曲は一向に作れず苦悩する。
裕一と共に音楽の世界へ羽ばたく村野鉄男と佐藤久志との友情も大事なテーマの一つである『エール』。3人のシーンについて、中村は「すごい才能の持ち主なのに、自信の持てない裕一を支える鉄男と久志。そんな鉄男や久志も夢があって、未来を語り合う前向きなシーンが多くて楽しいですね。音楽を通して人に喜んでもらえることを3人で知って、音楽の力を再認識していくシーンも印象的でした。」と語る。成長した鉄男が、幼なじみの裕一、久志と今後どのような関係を築いていき、この組み合わせが後に「福島三羽ガラス」と呼ばれ、ヒット曲の数々を生み出していくこれからの展開に期待したい。
第4週あらすじ
将来の目標が見えない日々を送っている裕一(窪田正孝)。ある日、鉄男(中村蒼)が訪ねてきて「国際作曲コンクール」の話をする。一方、豊橋の関内家では音(二階堂ふみ)が幼少の頃に出会った双浦環(柴咲コウ)のような歌手になることを夢見て、御手洗清太郎先生(古川雄大)から声楽のレッスンを受けていた。音の姉の吟(松井玲奈)は、お見合いを重ね、妹の梅(森七菜)は作家を目指していた。そんな関内家にある知らせが届くが・・・。
中村蒼プロフィール
1991年3月4日生まれ、福岡県出身。レプロエンタテインメント所属。
2006年、寺山修司原作による舞台「田園に死す」で主演デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『せいせいするほど、愛してる」 (’16/TBS)、『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』(’16/TX)、『赤ひげ』シリーズ(’17・19/NHK BS プレミアム)、『命売ります』(’18/BS ジャパン)、『悪魔が来りて笛を吹く』(’18/NHK BS プレミアム)、『夫のちんぽが入らない』(’19/Netflix)、『詐欺の子』(’19/NHK)、『浮世の画家』(’19/NHK)、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 /END OF SKY』(’17)、『ポンチョに夜明けの風はらませて』(’17)、『空飛ぶタイヤ』(’18)、舞台『OTHER DESERT CITIES』(’17熊林弘高演出)、『ふたり舞台「悪人」』(’18合津直枝演出)、『お気に召すまま』(’19熊林弘高演出)、『忘れてもらえないの歌』(’19福原充則演出)など。現在放送中の NHK連続テレビ小説『エール』にて、主人公・裕一の幼なじみで、のちに作詞家となり、裕一・久志と共に「福島三羽ガラス」と呼ばれ人気を博す、村野鉄男役で出演中。
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)~9月26日(土)
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00 BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜 / 柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明
写真提供=NHK