長谷川京子が9年ぶりに舞台出演!『メアリ・スチュアート』2020年新春に上演

記事内に広告が含まれています。

女優・長谷川京子が、2020年1月~2月に世田谷パブリックシアターにて上演される舞台『メアリ・スチュアート』で、9年ぶりの舞台出演にして初主演を務めることが決定した。演出は日本演劇界で注目を集める演出家の一人・森新太郎で2020年初頭を飾るに相応しい、華やかにして哀感に満ちたステージに期待が高まる。

歴史上の人物をモチーフに現代に通底する普遍のテーマがドラマティックに描かれた、18世紀の詩人にして劇作家フリードリヒ・シラーの傑作「メアリ・スチュアート」。これまでにも数多の小説・映画作品を触発してきたこの古典的名作をベースにした作品が、メアリ役に長谷川京子を迎え、演出家・森新太郎の手によって世田谷パブリックシアターに登場する。

最近ではメアリとエリザベスの二人の女王だけが登場する『メアリ・スチュアート』が上演の機会も多く有名だが、本作の『メアリ・スチュアート』は登場人物が20名に近い群像劇。18世紀に活躍したドイツの大劇作家シラーの原作を、20世紀のイギリスの詩人スティーブン・スペンダーが脚色した戯曲をテキストにしている。 演出の森新太郎と世田谷パブリックシアターとのタッグはこれが5作目。その最新作は森が得意とする歴史劇のジャンル。史実を元にしたイギリスのお話ではあるが、権力を手にする者の孤独、また権力者の間を奔走しながら自分の生きる道を見出そうとする人々の生きざまが、繊細な心理描写によって鮮やかに描きだされ、現代に生きる私たちにもリアルな説得力をもって迫ってくる、まるで同時代に呼吸しているようかのようなパワーに満ち溢れた作品になっている。メアリは出会った誰もが心を奪われてしまうという魅力を持った女性。森と長谷川は今回が初顔合わせとなるが、森は「長谷川さんなら、そのメアリ役を演じるに相応しい圧倒的な存在感がある」と、長谷川との初めての仕事を心待ちにしている。演劇界で今一番注目されている演出家といっても過言でない森が、長谷川演じる悲劇の女王のドラマを舞台上にいかに立ち上げていくのか?2020年初頭を飾るに相応しい、華やかにして哀感に満ちたステージの誕生に期待したい。


森新太郎より長谷川京子に向けてのコメント

悲劇の女王として魔性の女として、いまなお唯一無二の輝きを放ち続けるメアリ・スチュアート。この大役を長谷川さんに託した理由は二つあります。まずは理屈抜きで美しいこと。それと自分の生き方を貫ける芯の強さを持ち合わせていること。ライバルのエリザベスが苦々しく思うように、男たちは皆、メアリに心惹かれてしまうわけですが、美貌と気高さが相まって凄まじい磁力になっているのだと思います。初めて長谷川さんにお会いした時、存在感が思い描いていたメアリそのものだったので、それを率直にお伝えしたところ「わたし、そうですかね?」と不思議そうな顔をされて。その無自覚なところがさらにメアリらしいなと。今から稽古が楽しみでなりません。


長谷川京子コメント

舞台は2011年以来です。物事ってタイミングと縁があると思っていますので、このタイミングで森新太郎さんと出会い、タイトルロールでもある大役を世田谷パブリックシアターのような素晴らしい劇場でやらせていただくのも何かの縁なのでしょうか。日本には存在しない「女王」役ですが、関連した映画を観て、その世界観にとても興味と関心があります。時代が変わり場所も違えども、1人の人間としてのあり方やプライドは変わらないと思っていますので、この重たい役をやれる精神状態を今からつくっていくつもりです。森さんからは、女王という役柄上、細々と動かず、堂々と立っていられる筋肉はつけておいてください、とアドバイスをいただきました。肉体だけではなく、いろいろなことに対応できる筋肉だと理解し、精神的にもテンションをあげて稽古に臨む覚悟です。決して肩肘張らずに、40代だからこそできる女王役に素直な気持ちで取り組もうと思っています。


ストーリー

“孤高の女王メアリ・スチュアート、その美貌は救いか?破滅か?”

1500年代後半、政変により国を追われ、遠縁(父の従妹)にあたるイングランド女王エリザベスのもとに身を寄せたスコットランド女王メアリだったが、エリザベスはイングランドの正当な王位継承権を持つメアリの存在を恐れ、彼女を19年の長きにわたり幽閉し続けていた。その間、二人の女王は決して顔を合わせることはなかった。そして時は今、エリザベスの暗殺計画にかかわったのではないかという嫌疑がメアリにかけられ、裁判の結果、彼女には死刑判決が下されたのである。スコットランド女王メアリと、イングランド女王エリザベス一世の対立を縦軸に、二人の間を奔走する、メアリに恋心を抱く青年モーティマーや、二人の女王から寵愛を受ける策略家のレスターという男たちの駆け引きを横軸に、刻一刻と迫る処刑の前で裁判を不当なものとして己の正当性を訴えるメアリと、その処刑を決行するか否かと心乱れるエリザベスの苦悩が描かれていく。その姿を一目見、その声を一度聴けば、誰もが心を許したくなるといわれる女王メアリ。メアリを救いたいと 願う男たちは、メアリをエリザベスに一目逢わせれば、エリザベスの頑なな思いも氷解するのではないかとその機会をさぐる。果たして二人の女王は初めての対面を果たすことができるのだろうか?


公演概要

『メアリ・スチュアート』

作:フリードリヒ・シラー

上演台本:スティーブン・スペンダー

演出:森新太郎

出演:長谷川京子 ほか ※全キャストは後日発表

日程:2020年1月~2月

会場:世田谷パブリックシアター

チケット一般発売:2019年11月


テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました