河合優実「もっと皆さんの声が聞きたい」映画『あんのこと』共立女子大学トークイベントに登壇

6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開となる河合優実主演の映画『あんのこと』のトークイベントが共立女子大学で開催された。

映画『あんのこと』共立女子大学トークイベント
映画『あんのこと』共立女子大学トークイベント

本イベントでは『ナミビアの砂漠』でカンヌ国際映画祭より帰国後、初のイベント参加となる河合優実、入江悠監督、共立女子大学の市山陽子教授が登壇。機能不全の家庭に生まれ、虐待の末に薬物に溺れる少女が、人情味あふれる刑事や更生施設を取材する週刊誌記者などと出会い、生きる希望を見いだしていくが・・・という本作を鑑賞した学生とトークセッションが行われた。

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河合は「舞台挨拶に登壇する機会は多々あるのですが、こういう学生の皆さんと直接お話できる機会っていうのは貴重なので、皆さん率直にお話いただければすごく嬉しいのです」と話し、カンヌは「本当に自分にとって大きな経験になりましたし、観客の皆さんが直接上映が終わった後に声をかけてくれて、フランクにどこをどう思ったみたいなことを伝えてくれる方が多かったなっていうのが印象的でした」と晴れやかな表情で振り返った。


「杏(河合優実)が母親にママと呼ばれていることが気になった」という学生からの質問に河合は「実際にそういうケースがあるのは稀なことですけど、お互いに依存し合ってこの家では生きていて、呼び方で確認し合うというか、無意識にお母さんは杏をコントロールして家から出られなくなる状況を作るような行動をとっているのかなと私は思いました」と感慨深げに語り、入江監督も「杏は保護者の役割を担ってる面もあるんだなと思ったんです。お母さんがそれに頼って生活させてもらっている。逃げられるとか逃げるではなくて、精神的に保護者の役割を担っていて、お母さんは娘に依存してるので、ママっていう言葉が出てきたんだと思うんですよね」と説明した。

写真左より共立女子大学の市山陽子教授、河合優実、入江悠監督
写真左より共立女子大学の市山陽子教授、河合優実、入江悠監督

杏のモデルとなった女性について聞かれると、河合は「1つの新聞記事から作られているのですが、要素や、エピソードなどは脚本の段階で肉付けしていきました」と語り、続けて「撮影を進めていく中で、実在した方がいることは自分の中で大きなことで、まずはその人に対して敬意を払って演じていきました。撮影を続ける中で、香川杏というキャラクターを新しく作っていくことが重要だと現場を含めてなっていきました」と回顧した。

河合優実が学生からの質問に答える
河合優実が学生からの質問に答える

イベントの終わりに河合は「あっという間で、もっと皆さんの声が聞きたい、もっとこういう機会があってもいいなと思いました。皆さんが映画を見て素直に感じたことを、現実の社会で近い家族や友達に話してもらえたら本当に有意義だと思います。感じたことがあれば、周りに伝えて話し合ってもらえたら、映画を作って良かったなと思います」と締めくくった。映画『あんのこと』は6月7日(金)より全国公開される。

河合優実主演の映画『あんのこと』は6月7日(金)より全国公開される
河合優実主演の映画『あんのこと』は6月7日(金)より全国公開される




映画『あんのこと』

出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり

監督・脚本:入江悠

製作:木下グループ 鈍牛倶楽部

制作プロダクション:コギトワークス

配給:キノフィルムズ

© 2023『あんのこと』製作委員会

映画『あんのこと』は6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開

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