キタニタツヤ　ソロ活動の理由を吐露『ゆきてかへらぬ』公開記念舞台挨拶

広瀬すず、木戸大聖、岡田将生が大正時代を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を扮する映画『ゆきてかへらぬ』の公開記念舞台挨拶が2月22日（土）TOHOシネマズ日本橋で開催され、出演者の広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、主題歌を担当したキタニタツヤ、監督の根岸吉太郎が登壇した。

本作の脚本は田中陽造が40年以上前に書いたもので、多くの監督たちが映画化を熱望しながら長い間実現することができなかった、いわば「知る人ぞ知る」幻の脚本。「滅多にない優れたシナリオ」とこの脚本に焦がれ続けていた名匠・根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンをとった話題作！

舞台挨拶で広瀬すずは「お話をいただいてたら、かなり長い年月を経て、昨日初日を迎えることができました。たくさんの方に見ていただけることが何より嬉しく思います」と笑顔で挨拶。公開を迎え「受け取り方もそれぞれ違うと思うので皆さんの感想が聞きたいです」と語り「撮影当時は無我夢中でした。作品を観ると、こんなシーンがあったなと記憶をたどるけれど、自分の演技は客観的には見れない」から是非とも意見が欲しいと語る。

ここで夢中になりすぎて感情的になってしまった、“青い春“ならぬ“赤い春“のエピソードを披露することに。広瀬すずは「十代の頃に初めてドラマで主演した際に、プロデューサーと毎日2、3時間演技のスピーチ練習をしていた」と振り返り「熱が入りすぎてバレンタインの日に1人にされて、1人で頑張れとメッセージを受け、私は『何？』と思って大喧嘩しました。そのときは赤いブレザーを着ている役だった」と当時の状況を振り返った。

続いて一緒に過ごしたい役の札を掲げトークするセッションに。広瀬は「ちょっと待ってください」と悩みつつ「誰もヤダ！」と吐露する。そして渋々に長谷川泰子の札を掲げる。「なかなか出会えなくないですか？嫌ですけど今の時代なら近くで見てみたい。刺激をもらえそうなので友達の友達の友達くらいでいいですけど（笑）」と微笑んだ。

主題歌を担当したキタニタツヤは「この映画の余韻の部分に自分の歌と音が寄り添えられていたら」と語り「全力は尽くしました」と自信の表情を見せる。トークセッションでは夢中になりすぎて感情的になってしまった、“青い春“ならぬ“赤い春“のエピソードを披露することに。キタニタツヤは「高校生のときにバンドをやっていたのが僕の青春だったのですが・・・」と話を切り出し「ただワンマンで厳しく熱血にメンバーと接したせいか、安定したメンバーと巡り合えず・・・今こうして1人でやってます」と笑顔で振り返り「中原中也イズムのまま赤い春が今も続いています」と打ち明けた。

続いて自分と似ている役の札を掲げトークするセッションに。キタニタツヤは小林秀雄の札を掲げ「中原中也の才能を認めていて、自分は一歩引いている。すごい才能の持ち主を引いたところから見ていたい」と自身の考えを披露する。続いて一緒に過ごしたい役の札を掲げることに。キタニタツヤは長谷川泰子の札を掲げ「この人と上手く過ごせたら人間として成長できる関門みたいな人物」と評価した。