新潮社の電子書籍文芸誌『yom yom』2020年10月号(9月18日[金]配信開始)にて、女優でモデルとしても活躍する南沙良と、イラストレーターで漫画家の『ごめん』がコラボレーション。全4話にわたるショートショート(小説の中でも特に短い作品のこと)を執筆することがわかった。
同誌で毎号、エッセイ「届かない手紙を書きたい」を執筆する南沙良が「頭の中の女の子」をテーマにショートショートを書き下ろし。それを繊細な筆致で切り取られた“切ない瞬間”の描写が共感を呼んでいる『ごめん』がイラスト化する。南沙良と『ごめん』がそれぞれの頭の中に存在する“女の子”が文章とイラストで浮かびあがる。また、『yom yom』2020年10月号への掲載に向けて、「自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ」をタグラインに、女性をとりまくカルチャーや思想を伝えるウェブマガジン「She is」にて、配信までの約1ヶ月間、全話が順次公開される。
南沙良 コメント
以前からごめんさんが描く世界観にとても惹かれていましたので、今回のコラボ企画のお話を頂いた時は嬉しさの分、プレッシャーも感じました。私は日々澱(おり)のように溜まる気持ちをなんとか言葉で表現しています。うつろう言葉で紡いだ物語を戸惑いながらも書き上げることができましたが、そんな拙い表現の私を可視化してくださったごめんさんには、本当に感謝しかありません。いつもとは違った象(かたど)りに少々気恥ずかしいところもありますが、新しい私の一部を皆さまに見ていただけると思うと本当に嬉しいです。
南沙良 プロフィール
女優、モデル。2002年6月11日生まれ。東京都出身。レプロエンタテインメント所属。映画『幼な子われらに生まれ』(2017年8月公開)で女優デビュー。初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年7月公開)では、報知映画賞、ブルーリボン賞他、数々の映画賞を受賞し、その演技力が高く評価される。本年度は、アーティスト・sumika の新曲「エンドロール」のショートフィルムで主演を務め、その後も、ドラマ『ピンぼけの家族』(BSプレミアム)でヒロイン、映画『もみの家』で主演、ドラマ『これっきりサマー』(NHK大阪)で主演を務めるなど活躍する。来年3月5日公開の映画『太陽は動かない』への出演も控える。江崎グリコ「ポッキー」イメージキャラクター。
ごめん コメント
このコラボのお話をいただいたとき、丁度南沙良さんが主演の映画を拝見したばかりで、こんなに人を惹きつける演技をする南さんがどんな文章を書くのか、とてもわくわくしたのを覚えています。実際に読んでみて、綺麗な文でありながらも毎日誰もが感じる憂鬱さに寄り添ってくれる、優しい文章だと思いました。ぜひ眠れない夜やかなしいとき、ふと 1 人になりたいときに、南さんの物語の世界に浸っていただければ幸いです。そして、私の絵が少しでもそのお手伝いになれたならとても嬉しいです。
ごめん プロフィール
イラストレーター、漫画家。「生活とさびしさ」をテーマに、イラストや漫画を描いている。2019年8月、初の書籍「たとえばいつかそれが愛じゃなくなったとして」を発売。
南沙良×ごめん 各タイトル
1 「この過ぎゆく一瞬を」(2020年8月28日「She is」公開予定)
2 「手の中の約束」(公開日未定)
3「くるしい」(公開日未定)
4 「楕円の星が光る夜」(公開日未定)
※「yom yom」2020年10月号にて全話掲載予定。
その他、「She is」では、南沙良が『yom yom』で執筆している連載「届かない手紙を書きたい」の過去5回分のエッセイも期間限定で順次公開。
南沙良「届かない手紙を書きたい」 各タイトル
1 「夢と言葉に、私を探す」(2019年11月15日配信分)
2 「私をつくる〝ものがたり〟のはなし」(2020年1月17日配信分)
3 「私だけが知っている〝女の子〟のはなし」(2020年3月20日配信分)
4 「私を形造る、この名前」(2020年5月15日配信分)
5 「なんてことない散歩道なのに」(2020年7月17日配信分)
「yom yom」2020年10月号の配信時である9月18日(金)から、『ごめん』とのコラボレーショングッズも販売予定。
yom yom
小説、コミック、エッセイ、ノンフィクションなど、あらゆるジャンルの注目作品をお届けするクロスオーバー文芸誌。毎奇数月第3金曜に電子書籍で配信。変化する時代の姿を捉えながら、そこに生きる私たちの「リアル」を追いかけたい――そうした願いを込めながら、最新カルチャーや国内外の社会情勢、思想・哲学の関連記事も充実させている。
She is
自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティをタグラインに、女性をとりまくカルチャーや思想を伝える「ウェブマガジン」。編集部のみが発信する、一方通行のメディアではなく、それぞれの軸を持って生きる魅力的な女性たちの声を集め、その想いを場所づくりに活かし、考えを深めている。